大原野神社2022年06月18日

大原野神社にある鯉沢池にスイレンが浮かぶ風景が、「モネの『睡蓮(すいれん)』の絵にそっくり」と京都新聞が報じていたので行ってみた。鯉沢池は、784(延暦3)年の神社創建時に造られたとされているが池の中島に渡る朱色の橋はコンクリート製だ。睡蓮の白い花は池一面に咲き、水辺の杜若は最後の数輪が残っていた。

桓武天皇が長岡京へ遷都した際、皇后の藤原乙牟漏(ふじわら の おとむろ)が藤原氏の氏神である奈良・春日社(春日大社)の分霊をお願いして、帝が鷹狩によく行っていた大原野に祀ったのに始まる。その最初の鎮座地は入野神社(大原野上羽町)らしい。

藤原氏の家に女の子が生まれると、その子が皇后・中宮になれるようにとここに祈願し、祈願通りになると行列をして参詣することが通例となっていた。876年清和天皇の女御となった藤原高子(二条の后)の元カレの在原業平もこの行幸に参加して「大原や小塩の山もけふこそは 神世のことも思出づらめ」と遠い昔の神世と自らの恋仲時代をかけあわせ、「遠い昔のことを思い出します」と昔の恋情を帝の嫁さん候補になった祝いの行事で贈っている。古の人々は大らかなのか、それとも頭がおかしいのかと思いながら帰路についた。

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