「つば九郎」活動を当面休止2025年02月25日

つば九郎
ヤクルトは、球団公式マスコット「つば九郎」の活動を当面休止すると発表した。長年支えた担当スタッフが死去したためである。つば九郎は今月上旬、1軍沖縄・浦添キャンプを訪問し、山田哲人の取材に乱入するなど元気な姿を見せていた。しかし、4日に担当スタッフが那覇空港で倒れ、6日に体調不良が公表され、4月中旬までのイベント中止が告知されていた。スタッフは一時回復の兆しを見せたものの、16日に沖縄県内の病院で死去。球団は「支えてくれた功績に感謝と敬意を表する」とコメントを発表した。1994年にデビューしたつば九郎は、2008年に主催1000試合出場を達成し、2022年には2000試合出場を果たすなど、長年球界を盛り上げてきた。昨年はデビュー30周年を迎え、中日のマスコット・ドアラとともに雑誌「an・an」の表紙を飾るなど、知名度は野球界を超えていた。平仮名でのフリップ芸や「空中くるりんぱ」などのパフォーマンスでファンを魅了し、グッズ売り上げも毎年トップ争いを繰り広げた。試合のイニング間や契約更改の際のユーモラスな振る舞いも話題となり、つば九郎の存在はヤクルトの象徴として広く愛されていた。セ・リーグには他にも、ジャビット(読売ジャイアンツ)、トラッキー(阪神タイガース)、スライリー(広島東洋カープ)、ドアラ(中日ドラゴンズ)、スーパースター☆DJ(横浜DeNAベイスターズ)といったマスコットが存在し、それぞれの球団を応援し、試合やイベントでファンを楽しませている。

しかし、つば九郎は他のマスコットとは異なる個性を持つ。演技力に優れたスタッフが中に入り、試合中やイベントでユーモアあふれる行動を見せ、ファンとのコミュニケーションを楽しんでいた。例えば、判定に不服な選手をなだめたり、審判と一緒に笑いを誘うような動きを見せたりすることもあった。こうしたユーモアは、試合の緊張感を和らげる効果があり、多くのファンに愛された。さらに、SNS上でも非常にアクティブで、ユーモアに満ちた投稿が多くの人々を楽しませていた。つば九郎はその独自の個性と魅力により、東京ヤクルトスワローズだけでなく、日本中の野球ファンに愛されていた存在だった。私自身、野球観戦にはタイガース戦にしか行ったことがないが、これほど愛されたマスコットはいないだろう。スタッフのご冥福をお祈りする。

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