『TRUE COLORS』 ― 2025年03月08日

1月から全9話で放送された『TRUE COLORS』は、源孝志の小説『わたしだけのアイリス』を原作とし、脚本・演出も本人が手がけた。東京・天草・イタリアを舞台に展開するロードムービーである。突然、眼の難病に襲われたファッションフォト界のトップフォトグラファーであるヒロインが、徐々に色覚を失っていく苦境の中で「本当に美しい “色” とは何か?」を探し求める再生の物語。4Kテレビを持っていて良かったと初めて思うほど、天草の海の美しさが存分に映し出される。天草には3年前の秋に旅したことがある。ロケ地となった崎津教会は、重厚なゴシック様式の天主堂で、集落の中心地に位置する。チャペルの鐘展望公園から眺めると、河浦湾に浮かぶように見えることから「海の天主堂」とも呼ばれている。堂内は国内でも珍しい畳敷きで、鮮やかなステンドグラスから優しい光が差し込んでいた。ドラマでは、この教会と周辺の静かな青い海が何度も繰り返し映し出される。物語は、高校生の主人公(倉科カナ)が、父の船と商船が衝突した事故によって、航海士(渡辺謙)と自分の母親が結ばれることに耐えられず、天草を後にするところから始まる。しかし、難病が発覚し、東京でのすべてを投げ出して故郷へ戻ることになる。
初恋の幼馴染の勧めで父に会い、「母と再婚したのは哀れみか」と問いただす主人公。父の「惚れたからに決まっとる」という言葉にハッと我に返る。そして、あれほど嫌っていた母と再会する決意をし、カメラに母の姿を収めるシーンは胸が熱くなる。すべてを許した主人公は、父の船に乗って熊本へ向かう。そのとき、幼馴染の漁船がいつの間にか追いかけてきて、「海咲〜! こん色ば心に刻み込めーっ!」と絶叫する。さらに、仲間の漁船が大漁旗を掲げ、主人公の再起を励ますかのように船団を組んで並走するシーンは、涙なしには見られない。天草の青い海の映像に合わせ静かにシンディ・ローパーの『TRUE COLORS』が流れ出す。
この世界が貴方をおかしくなるほどギリギリのところまで
追い詰めてしまっているのなら
私に助けを求めて欲しいの
私ならずっとそばにいてあげるから
本当の貴方の色を取り戻してあげられる
光をもう一度見出してあげられるわ
奥に眠っている本当の貴方が
私は大好きでたまらないの
自分らしく生きることを恐れる必要なんてどこにもないわ
本当の貴方の姿は
虹のように周りの人を魅了するのよ、本当に美しいわ
美しいドラマだった。
初恋の幼馴染の勧めで父に会い、「母と再婚したのは哀れみか」と問いただす主人公。父の「惚れたからに決まっとる」という言葉にハッと我に返る。そして、あれほど嫌っていた母と再会する決意をし、カメラに母の姿を収めるシーンは胸が熱くなる。すべてを許した主人公は、父の船に乗って熊本へ向かう。そのとき、幼馴染の漁船がいつの間にか追いかけてきて、「海咲〜! こん色ば心に刻み込めーっ!」と絶叫する。さらに、仲間の漁船が大漁旗を掲げ、主人公の再起を励ますかのように船団を組んで並走するシーンは、涙なしには見られない。天草の青い海の映像に合わせ静かにシンディ・ローパーの『TRUE COLORS』が流れ出す。
この世界が貴方をおかしくなるほどギリギリのところまで
追い詰めてしまっているのなら
私に助けを求めて欲しいの
私ならずっとそばにいてあげるから
本当の貴方の色を取り戻してあげられる
光をもう一度見出してあげられるわ
奥に眠っている本当の貴方が
私は大好きでたまらないの
自分らしく生きることを恐れる必要なんてどこにもないわ
本当の貴方の姿は
虹のように周りの人を魅了するのよ、本当に美しいわ
美しいドラマだった。
宿泊税の最高額を1万円 ― 2025年01月15日

京都市は、現行の宿泊税(1人1泊200~1,000円)の最高額を1万円に引き上げる案を発表。1泊10万円以上の宿泊に適用され、税収増を目指す。改正案は2024年2月の市議会で審議後、同意を得て2025年3月から施行予定。現行の3区分を5区分に変更し、最低税額200円を据え置く一方、1泊料金に応じ税額を段階的に引き上げる。税収は2023年度の約52億円から約126億円に増加見込み。オーバーツーリズム問題や観光の持続可能性を踏まえ、松井市長は「公平な負担」を強調。税収は景観保全や社会インフラ整備などに活用される予定。他自治体では定額制が主流だが、北海道俱知安町では2%定率制を採用している。夏の京都四条通は個々はどこの国かと見紛うほどの外国人だらけだ。祇園祭の路地も錦市場も足の踏み場もないほどの混雑ぶりだ。そもそも1000年以上前から同じ道幅のままで溢れに溢れた観光客を捌けるわけがない。市バスは観光客の謎のスーツケース(ホテルにおいて来いよ)で満員で主要路線では市民の足を奪っている。値上がりした食品も工芸品も観光客にしてみれば円安で母国の子供の小遣いほどの値段なので飛ぶように売れる。調子に乗った店舗は外国人価格で値段を吊り上げ日本人には手が出なくなってくる。小洒落た立ち飲みビヤカウンターで飲んだ地ビール1杯1500円には目をむいてしまう。
「堪忍しておくれやす」というのが京都人の正直な気持ちなので、宿泊税が1万になっても誰も文句は言わないだろう。ただ、その程度の値上げでオーバーツーリズムが改善されるわけがない。1泊10万円以上の宿に泊まる観光客はそもそもお金持ちで下々のゲストハウス利用の我々とは違う世界で生きている。京都で一人1泊10万円以上の宿といわれても柊家か俵屋くらいしか思いつかない。確か最高グレードで50万円ほどだと思う。あとは仁和寺の松林庵が100万円だったかと思うが宿泊人数は知れている。本当に観光客の数を減らそうとするなら航空機を下りた税関で滞在期間に応じて1泊5万円ほど課税すれば上客の外国人だけを招くことができるだろう。とにかく観光客が多すぎるのは何とかしてほしい。
「堪忍しておくれやす」というのが京都人の正直な気持ちなので、宿泊税が1万になっても誰も文句は言わないだろう。ただ、その程度の値上げでオーバーツーリズムが改善されるわけがない。1泊10万円以上の宿に泊まる観光客はそもそもお金持ちで下々のゲストハウス利用の我々とは違う世界で生きている。京都で一人1泊10万円以上の宿といわれても柊家か俵屋くらいしか思いつかない。確か最高グレードで50万円ほどだと思う。あとは仁和寺の松林庵が100万円だったかと思うが宿泊人数は知れている。本当に観光客の数を減らそうとするなら航空機を下りた税関で滞在期間に応じて1泊5万円ほど課税すれば上客の外国人だけを招くことができるだろう。とにかく観光客が多すぎるのは何とかしてほしい。
姫路城の入場料改定案発表 ― 2024年12月06日

姫路市は、世界文化遺産で国宝の姫路城の入場料改定案を発表し18歳以上は市民は現行の約1,000円を維持、市民以外は2,000~3,000円に値上げする方針である。外国人料金の設定は、「来場者が外国人であることの確認が難しい」として見送った。料金改定は、今後10年間の維持管理費や保存修理費を考慮した結果であり、無料化は「子供たちに保存継承への理解を深めてもらう」ことを目的としている。市民料金は、普段からの保存協力や市税の活用を反映したものである。また、2025年の大阪・関西万博期間中には、日時指定のデジタルチケットを試験導入し、年間パスポートの販売も検討する予定である。6月には清元市長が外国人観光客の入場料を引き上げる案を示して議論を呼んだが、方針を見直し今回の改定案に至ったという。姫路城の維持費の確保と外国人観光者が詰めかけてきていることにも歯止めをかけるための話が、単なる現行の2倍以上の大幅値上げとなったのは肩透かしだった。
見分けにくい18歳未満の区別は学生証を提示させるのだろう。従来金額の1000円のままという市民の証明はどうするのだろう。おそらく住所のわかる免許証やマイナカードなどを求めるのだろう。しかし、それならば外国人の区別も簡単にできるではないか。何も証明書を示さないものは外国人料金とし、マイナカードを示せば日本人と証明できる。もしも市民識別をしたい場合もマイナカードなら瞬時に識別できる。1日平均4千人弱の入場者数で、なぜ便利なものがあるのに使わないのか意味が分からない。
見分けにくい18歳未満の区別は学生証を提示させるのだろう。従来金額の1000円のままという市民の証明はどうするのだろう。おそらく住所のわかる免許証やマイナカードなどを求めるのだろう。しかし、それならば外国人の区別も簡単にできるではないか。何も証明書を示さないものは外国人料金とし、マイナカードを示せば日本人と証明できる。もしも市民識別をしたい場合もマイナカードなら瞬時に識別できる。1日平均4千人弱の入場者数で、なぜ便利なものがあるのに使わないのか意味が分からない。
若草物語 ― 2024年10月21日

2週間も留守にするとドラマの留守録が山のようにたまっている。別にみる必要はないのだが未視聴のマークがついていると観ずにはおられない性分だ。ちょうど新ドラマが始まったばかりの時期なので興味もある。NHKの朝ドラや大河ドラマもチェックしたい。今日も半日ディスプレーの前に座り続けてドラマを見ている。ドラマと同名の「若草物語」は1868年に出版された、ルイザ・メイ・オルコットによる半自伝的な小説で、19世紀後半のアメリカを舞台に、マーチ家の四姉妹の成長と絆が描かれる不朽の大ベストセラーだが、TVドラマはタイトルとキャラクターをオマージュしたものだ。脚本家志望の恋せぬ次女、モラハラ彼氏との結婚を望む長女、ワケあり沼男にハマる四女、姉妹に言えない秘密を抱えた三女という四姉妹を堀田真由、仁村紗和、畑芽育、長濱ねるがそれぞれ演じる。ヒロイン堀田真由が恋愛ドラマ脚本家に弟子入りして脚本家への道を歩むが、脚本制作過程とドラマ展開が劇中劇のような展開になっており面白そうだ。
畑芽育はドラマ「9ボーダー」で年齢の大台を迎える前のラストイヤー(9ボーダー)である3姉妹の末っ子役で知った。キュートが服を着ているような女優で主役は取れるほどの才能はまだ感じないががわき役で良い役を演じるので注目している。それに比べて朝ドラ「おむすび」の橋本環奈はいまいちだ。25歳の橋本環奈が10歳若い高校生を演じるのはさすがに無理がある。脚本のメッセージ性やテンポの悪さもあるのだろうが期待感が起こらない。根本ノンジの脚本はドラマ「正直不動産」では面白く感じたのだが、コメディーだったからかもしれない。今回は青春グラフティーを描くので脚本も役者も中途半端感が強い。などと勝手なことを言いながら残った録画を見続けることになるのは性分だから仕方がない。
畑芽育はドラマ「9ボーダー」で年齢の大台を迎える前のラストイヤー(9ボーダー)である3姉妹の末っ子役で知った。キュートが服を着ているような女優で主役は取れるほどの才能はまだ感じないががわき役で良い役を演じるので注目している。それに比べて朝ドラ「おむすび」の橋本環奈はいまいちだ。25歳の橋本環奈が10歳若い高校生を演じるのはさすがに無理がある。脚本のメッセージ性やテンポの悪さもあるのだろうが期待感が起こらない。根本ノンジの脚本はドラマ「正直不動産」では面白く感じたのだが、コメディーだったからかもしれない。今回は青春グラフティーを描くので脚本も役者も中途半端感が強い。などと勝手なことを言いながら残った録画を見続けることになるのは性分だから仕方がない。
旅の片づけ ― 2024年10月20日

12日間、走行距離1800kmの旅が終わった。出発当時の暑さも去り、帰ってくる頃にはキンモクセイの香りが漂いだした。雨にやられたのは昨日の平城宮跡での半日だけだった。ガソリンの値段も初日の196円を最高に今日は160円にまで下がった。名古屋ではトヨタの技術力。松本では黒壁の松本城とお濠に映るアルプス。佐渡はのんびりと金山巡りの周遊ドライブ。今頃長距離歩行の筋肉痛が、尾瀬のどこまでも一本道の風景を想起させる。富士は見られなかったが世界遺産博物館の展示の見せ方は秀逸だった。彦根城からみた琵琶湖は美しい。平城宮は遷都の面白さを再確認した。敬遠していた奈良漬は、値段の高いものは旨いということも分かった。
今回はゲストハウス4泊、ホテル3泊、キャンプ2泊、山小屋1泊。キャンプ泊が少なかったのは、クマ問題も大きい。冬旅行はキャンプ泊を増やしたいが、行ってないところは東北と北海道に多いので雪問題があってクマ出現と降雪のせめぎあいとなる。海岸でキャンプ泊をすればどちらの問題も解決するが海辺のキャンプは雨風とのせめぎあいになる。島旅もしたいが計画が面倒なのでなかなか実現しない。金さえかければ行けるができれば貧乏旅で過ごしたいものだ。
今回はゲストハウス4泊、ホテル3泊、キャンプ2泊、山小屋1泊。キャンプ泊が少なかったのは、クマ問題も大きい。冬旅行はキャンプ泊を増やしたいが、行ってないところは東北と北海道に多いので雪問題があってクマ出現と降雪のせめぎあいとなる。海岸でキャンプ泊をすればどちらの問題も解決するが海辺のキャンプは雨風とのせめぎあいになる。島旅もしたいが計画が面倒なのでなかなか実現しない。金さえかければ行けるができれば貧乏旅で過ごしたいものだ。
薬師寺 ― 2024年10月19日

今日は旅の終わり。奈良の春日大社と薬師寺を回った。春日大社は駐車料金が1500円と強気だ。全国に約1,000社ある春日神社の総本社である。ユネスコの世界遺産に「古都奈良の文化財」の1つとして登録されている。768年に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建され、中臣氏・藤原氏の氏神を祀る。主祭神の武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使とするらしい。境内は外国人が9割だ。人は多いがお参りしている人は日本人だけなので、比率はすぐにわかる。観光客は鹿にしか興味がないようで、参拝はしない。
薬師寺は思いのほか外国人は少なかった。薬師如来とその両脇に日光菩薩と月光菩薩が控える本堂の前で静かに拝んでいる人を見ると自分までホッとする。薬師寺の説教は日に3回されるそうだが、坊主の話は面白いものだ。天武天皇が後の持統天皇である皇后の病気平癒を祈願して薬師寺の建立をし病気治癒の象徴である薬師如来像を置いたわけだが、両脇に控える菩薩は今風に言えば日勤と夜勤の看護婦だと坊主が言っていた。平城宮跡は復元された朱雀門、大極門、大極殿がだだっ広い敷地に聳えていた。昔は公園しかなく凧揚げをした思い出しかないが、発掘で二つの平城宮跡が明らかになり世界遺産に登録されて素晴らしい博物館まで作られ、歳をとったことを思い知らされた。旅は時を忘れることであると同時に時を甦らせるものでもあるなぁと納得して家路につく。
薬師寺は思いのほか外国人は少なかった。薬師如来とその両脇に日光菩薩と月光菩薩が控える本堂の前で静かに拝んでいる人を見ると自分までホッとする。薬師寺の説教は日に3回されるそうだが、坊主の話は面白いものだ。天武天皇が後の持統天皇である皇后の病気平癒を祈願して薬師寺の建立をし病気治癒の象徴である薬師如来像を置いたわけだが、両脇に控える菩薩は今風に言えば日勤と夜勤の看護婦だと坊主が言っていた。平城宮跡は復元された朱雀門、大極門、大極殿がだだっ広い敷地に聳えていた。昔は公園しかなく凧揚げをした思い出しかないが、発掘で二つの平城宮跡が明らかになり世界遺産に登録されて素晴らしい博物館まで作られ、歳をとったことを思い知らされた。旅は時を忘れることであると同時に時を甦らせるものでもあるなぁと納得して家路につく。
富士世界遺産 ― 2024年10月18日

浅間神社の総本山ということでお参りをして、富士山世界遺産センターに行く。2013年に富士山が世界文化遺産に登録され10年が経過した。富士山の世界遺産登録は、富士山という自然の営みに宗教性、芸術性を見出してきた日本人の自然観や文化観が国際的に認められたからだという。晴れていたら富士山が正面に見える立地で建物の形は逆三角形のモニュメントが水面に映るとフジに似せて見えるという趣向だ。5階建てのフロアを螺旋スロープを登って擬似登山を体験し階が上がるにつれて富士の高度に合わせた映像が流れるというよく考えられた展示になっている。シアターも含めて約1時間の見学だったが300円の割には見応えがあった。彦根まではノンストップで3時間半なので14時着を目指して走る。
彦根に着くとムシッとする。湿度も温度も富士宮より高いようだ。喉も再び腫れだし熱が出てきた。これは高山病ならぬ帰宅病だなと思う。自宅に近づくにつれて体調が崩れるのかもしれない。彦根城は平日なのにまぁまぁの人出だった。ヒコニャンもお迎えしてくれた。彦根城は松本城よりさらに小さいがハシゴ階段はさらに急だった。彦根山を中心とした内郭は、3年前後でほぼ整ったというこの城はリサイクル城とも呼ばれる。石田三成の領地を家康は井伊家に渡し浅井の佐和山城をここに移築させて北陸・近畿の要所を1日も早く固めたかったという。井伊家はあちこちから石材木材を寄せ集めて建設を早めたという文書が残っている。日本では都の移転でも前の都の建築物のリサイクルが当たり前で、戦国時代までその手法は受け継がれいたのだろう。城下町の一角に今日のゲストハウスがある。オーナーは吉本の小籔さんを思い出させる風貌の人だ。
彦根に着くとムシッとする。湿度も温度も富士宮より高いようだ。喉も再び腫れだし熱が出てきた。これは高山病ならぬ帰宅病だなと思う。自宅に近づくにつれて体調が崩れるのかもしれない。彦根城は平日なのにまぁまぁの人出だった。ヒコニャンもお迎えしてくれた。彦根城は松本城よりさらに小さいがハシゴ階段はさらに急だった。彦根山を中心とした内郭は、3年前後でほぼ整ったというこの城はリサイクル城とも呼ばれる。石田三成の領地を家康は井伊家に渡し浅井の佐和山城をここに移築させて北陸・近畿の要所を1日も早く固めたかったという。井伊家はあちこちから石材木材を寄せ集めて建設を早めたという文書が残っている。日本では都の移転でも前の都の建築物のリサイクルが当たり前で、戦国時代までその手法は受け継がれいたのだろう。城下町の一角に今日のゲストハウスがある。オーナーは吉本の小籔さんを思い出させる風貌の人だ。
ご飯盛り付けロボット ― 2024年10月17日

ホテル渋川ヒルズは安いので宿泊した。佐渡の八幡温泉は9500円、ルートイン沼田は8500円、今回は6300円。ホテルの中では最もリーズナブルだ。いずれも朝飯付きだがランクが落ちれば中身も落ちるが、バイキング料理で山ほど種類があったにしても食べられる量は決まっている。汁物が不味くなければ文句は言わない。面白かったのはルートインのご飯盛り付けロボットだ。大中小と盛り付けの選択ができお椀を下に置くとポソっと必要量のご飯が落ちてくる。シャモジをたくさんの人が使うのは不潔だなぁと思っていたのでこれは良い発明だ。今回のホテルはなぜか和室で風呂トイレがないので安いのだが、展望風呂は赤城山が見えて良い眺めだ。夕食もカレーライスだけだが無料で振る舞っているので助かる。フロントにはインド人らしきスタッフが見習プレートをつけて対応していたが日本語を上手に喋っていていた。スタッフは半数が外国人のようだ。ただ、そのためかバイキングに並べる納豆の位置がヨーグルトやデザートのスペースに置かれていて食べ損ねた。なるほど食べない文化の人には納豆カップはデザートに見えるかもと妙に納得した。
喉の腫れもなんとか治まり快適なドライブができた。移動距離を細かく区切りすぎて、富士宮市でぶらぶらすることになる。白糸の滝のみの計画だったが30分ほどで見終わってしまった。近くの日帰り温泉で時間を潰すことにした。今日のゲストハウスのオーナーから18時にチェックインして欲しいとリクエストがあったからだ。大石寺も見に行ったが誰もおらず、大きな山門が寂しく佇んでいた。HPをよく読むと平日は開いていないようだ。土日と行事日しか開けない寺院は珍しい。お布施は全国から集まって経営には問題がないということかもしれない。信徒の行事がなければ誰も行かないようだ。3時間は有に余ったので、名古屋まで足が延ばせた。だが長時間運転は嫌だしダラダラしている方が年寄りらしくて良いと思う。
喉の腫れもなんとか治まり快適なドライブができた。移動距離を細かく区切りすぎて、富士宮市でぶらぶらすることになる。白糸の滝のみの計画だったが30分ほどで見終わってしまった。近くの日帰り温泉で時間を潰すことにした。今日のゲストハウスのオーナーから18時にチェックインして欲しいとリクエストがあったからだ。大石寺も見に行ったが誰もおらず、大きな山門が寂しく佇んでいた。HPをよく読むと平日は開いていないようだ。土日と行事日しか開けない寺院は珍しい。お布施は全国から集まって経営には問題がないということかもしれない。信徒の行事がなければ誰も行かないようだ。3時間は有に余ったので、名古屋まで足が延ばせた。だが長時間運転は嫌だしダラダラしている方が年寄りらしくて良いと思う。
鳩待峠 ― 2024年10月16日

山小屋の朝は早い。明け方4時頃からゴソゴソし始め、5時には9割方が起きて出発したり朝飯を待っている。今の日の出は6時前だが盆地となる尾瀬の日の出は少し遅い。太陽が出てしまうと明け方の微妙な光が消え霧が晴れてしまう。尾瀬の霧がかった草原に夜明け前の光が差したところを撮影しようと5時半頃小屋から出て東の空と草原の霧にiPhoneを向けた。遠くの森から鹿の鳴き声がする。ラブリーな見てくれとは違い実に気色の悪い鳴き声だ。近くでドローンの音がした。上空を見るとドローンライトが点滅していた。車には積んでいるが流石に往復7時間リュックに担ぐ勇気がなかった自分を恥じた。あと1キロの増量で済んだはずとはいえ、10キロの負荷での久しぶりの長時間歩行でインナーマッスルが悲鳴を上げていた。下りや平坦路は良いが鳩待峠までの登りが不安だった。上りといっても近所の天王山に登るほどの標高差200mなのだが、10キロの荷物を持って上がったことがない。できない理由はいくつでもあげられるのが世の常だが次回は検討しよう…多分しないけど。
尾瀬に来て感心するのは木道のメンテだ。尾瀬の木道は全長65km。自宅京都から神戸までの距離だ。この木道の耐久は10年だという。ヘリで荷物は運ぶが重機は入れられずほぼ人力で補修だ。今回見た感じでは10人1組で10mに3日は要している感じだ。全てが新しくなるには補修チーム1組なら約50年。積雪期はできないのでさらに長くなる。つまり毎日毎日50人が補修をして成り立っているのが尾瀬の木道だ。補修は仕事とはいえ頭が下がる。11時前に雨が降り出す予報なので8時には小屋を出て鳩待峠に向かう。30分早く小雨が降り出した。鳩待峠にギリギリセーフで乗合タクシーに乗れた。麓は全く降雨の気配もなくのんびりと吹割の滝などを見学して宿に向かった。一昨日に海風に当たったせいか翌朝喉が痛く熱っぽかったので抗生剤を飲んで治ったと思い込んでいた。今朝方は喉がパンパンにはれてきたので本格的に抗生剤を飲みつつづけ宿にも早く着いて休養している。明日は富士山まで走るので早く治癒して欲しい。
尾瀬に来て感心するのは木道のメンテだ。尾瀬の木道は全長65km。自宅京都から神戸までの距離だ。この木道の耐久は10年だという。ヘリで荷物は運ぶが重機は入れられずほぼ人力で補修だ。今回見た感じでは10人1組で10mに3日は要している感じだ。全てが新しくなるには補修チーム1組なら約50年。積雪期はできないのでさらに長くなる。つまり毎日毎日50人が補修をして成り立っているのが尾瀬の木道だ。補修は仕事とはいえ頭が下がる。11時前に雨が降り出す予報なので8時には小屋を出て鳩待峠に向かう。30分早く小雨が降り出した。鳩待峠にギリギリセーフで乗合タクシーに乗れた。麓は全く降雨の気配もなくのんびりと吹割の滝などを見学して宿に向かった。一昨日に海風に当たったせいか翌朝喉が痛く熱っぽかったので抗生剤を飲んで治ったと思い込んでいた。今朝方は喉がパンパンにはれてきたので本格的に抗生剤を飲みつつづけ宿にも早く着いて休養している。明日は富士山まで走るので早く治癒して欲しい。
尾瀬ヶ原 ― 2024年10月15日

新潟港から尾瀬の入口沼田まで関越道で2時間半走る。暗くなって宿が分からないのが嫌なのでノンストップで行く。道路はそこいら中でリニューアル工事をしており、その度に渋滞するので追突注意だ。朝食は6時半からというので、一番にとって尾瀬を目指す。予定より1時間近く早く着いたのでのんびりと鳩待峠を下りる。左に至仏山の紅葉が広がる。尾瀬は標高1400mなので木々の紅葉はまだまだというところだ。草原の茅草などは枯れて薄茶の絨毯だ。
天気予報では昼から天候が崩れるとのことだったが夕方まで青空が広がった。前方に燧山、後方に至仏山、枯草の草原の中に真っ直ぐに敷かれた木道を3時間歩き続けると今日の宿『竜宮小屋』についた。auが繋がるはずなのに楽天回線がローミングしない。尾瀬小谷組合のフリーWi-Fiはあるが登録に携帯回線が必要となる。どうやらこの宿はauプレミア回線しか繋がらないので楽天のローミング外らしい。ここは小屋が1軒だけなので800mhz帯の電波を提供しているようだ。楽天回線は大手から嫌がらせを受けているのでこの電波帯は譲ってもらえないそうだ。仕方がないので30分先にある小屋の密集地域『見晴台』まで行ってローミング可能電波を拾ってWi-Fi登録をすることにした。それだけでは往復1時間歩く動機には繋がらないので「向こうの小屋にはここには無い生ビールがあるはず」と自らを鼓舞して前進した。かくして電波も生ビールもゲットして復路は千鳥足で帰った。なので本日のブログはプレミアムなのだ。
天気予報では昼から天候が崩れるとのことだったが夕方まで青空が広がった。前方に燧山、後方に至仏山、枯草の草原の中に真っ直ぐに敷かれた木道を3時間歩き続けると今日の宿『竜宮小屋』についた。auが繋がるはずなのに楽天回線がローミングしない。尾瀬小谷組合のフリーWi-Fiはあるが登録に携帯回線が必要となる。どうやらこの宿はauプレミア回線しか繋がらないので楽天のローミング外らしい。ここは小屋が1軒だけなので800mhz帯の電波を提供しているようだ。楽天回線は大手から嫌がらせを受けているのでこの電波帯は譲ってもらえないそうだ。仕方がないので30分先にある小屋の密集地域『見晴台』まで行ってローミング可能電波を拾ってWi-Fi登録をすることにした。それだけでは往復1時間歩く動機には繋がらないので「向こうの小屋にはここには無い生ビールがあるはず」と自らを鼓舞して前進した。かくして電波も生ビールもゲットして復路は千鳥足で帰った。なので本日のブログはプレミアムなのだ。