アセスメント2023年01月28日

KDSGの学習会に参加した。いつも思うことだが、せっかく苦労してとった知能検査や読み書き検査が生かされていない。WISCでワーキングメモリーが低ければ、それは読み書き障害の多くに共通する結果で短期の聴覚的記憶に難があるという事だ。STRAW-Rで流暢性ポイントがが低ければ音韻の障害や自動化に問題があると読むべきだ。それにも関わらず、書字に問題があるだの対人相互性にも課題があるだのと、臨床の実態ばかりを取り上げてしまうのが少なくない。書字の問題が視知覚の問題であるとばかりに根拠もなく言ってきたのが10年前のLD支援の誤謬だ。確かに視知覚の問題がないとは言わないが、読み書きの中心的な課題は音韻障害とそれに伴う流暢性の問題だ。

WISCのワーキングメモリ指標は聴覚的短期記憶の課題で、長期記憶は測れない。視覚的短期記憶や長期記憶も測れない。その一つ一つをつぶしていき、その人の支援課題を見つけるのが検査者に求められることだが、臨床場面にいるとできないことの情報が並列的に入ってきて根本原因を逃してしまう。検査は子どもに負荷をかける行為で負荷をかけたならそこから原因を見つけることが第一義に必要なことだ。