PCキーボード交換2025年08月23日

古参VAIO
棚の奥で眠っていたVAIOを、ふと思い立って引っ張り出した。再利用というより、再会に近い。2013年に購入したこの機体は、当初Windows 8で動いていたが、7年目にLinuxへと衣替えし、メモリを増設し、HDDをSSDに換装した。だが結局、使い勝手の良さに惹かれてWindows 11へと戻ってきた。気づけば、10年を超える付き合いになる。起動は問題なかった。だが、キーボードの一部が沈黙している。ドライバーの不具合かと疑い、Bluetoothで外部キーボードを接続してみると、あっさり動作した。どうやら内部配線が切れているらしい。使ってもいないのに、なぜ壊れるのか。そんな疑問を抱きながら、裏側から分解を始めたが、キーボードは外れない。そうだ、ノートPCは表側から外す仕様だった。昔の記憶が、埃を払うように蘇る。

基盤を元に戻すと、ビスが数個余った。まあ、動けばいいか。そう自分に言い聞かせながら、余ったビスを横目に作業を続ける。キーボードはプラスチックの留め具だけで固定されており、拍子抜けするほど簡単に外せた。フラットリボンケーブルとバックライト用のケーブルを外し、Amazonで送料込み2,500円ほどの交換用キーボードを購入。換装は拍子抜けするほどスムーズだった。1時間かけて全バラ分解した苦労は何だったのか。机の隅で、余ったビスが静かに笑っている。ただ、交換したバックライト付きキーボードは、隙間から光が漏れて文字が見づらい。できればバックライトを切りたい。だが、当初の仕様ではソフトウェアで制御されていたようで、Windows 11用のドライバーは提供されていない。発売から13年も経っているのだから、エンジニアが儲けにならないアップデートをするはずもない。そう思うと、少し寂しい。

それでも、このVAIOにはIntelのCore i7が搭載されている。まだ現役で戦えるスペックだ。だからこそ、もう少し使いやすくしたい。ネットの海を漂いながら、どこかのオタクがひっそりと置いてくれたドライバーを探してみることにする。この古参PCとの再会は、手間と諦めと、ほんの少しの希望が入り混じった小さな旅だった。余ったビスの数だけ、記憶が増えた気がする。

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