素浄瑠璃 ― 2024年03月01日

文楽既成者研修発表会若手素浄瑠璃の会を聞きに日本橋の国立文楽劇場に行く。人形浄瑠璃かと勘違いしてチケットを取ったが、幕が開いて素浄瑠璃とわかった。大阪出身なのだから文楽は見ておこうと思い日本橋まで足を延ばした。文楽は、太夫、三味線弾き、人形遣いの3つの役割に分かれており、太夫は物語を語り、三味線弾きは三味線を弾き、人形遣いは人形を動かします。この3つの役割が一体となり、舞台で鍛練された技をぶつけ合い、調和を成しながら物語を進めていく。今回は太夫と三味線だけの会だった。はっきり言って聞いているだけでは英語の映画を聞いているようで逐次翻訳しながら情景を思い浮かべなければならない。歌舞伎もそうなのかもしれないが、人形がない素浄瑠璃ではリスニングが全てとなる。古臭い言葉を現代語訳するのだが、まどろっこしくて仕方がない。
けれども、太夫の熱演には感動した。三味線もBGMというよりは語りのリズムに同調しながら弾き掛け声も出して情景をサポートする。太夫は汗を流し半時間ほどを熱演する姿は観客の胸を打つ。次回は人形浄瑠璃を見たいと思った。
けれども、太夫の熱演には感動した。三味線もBGMというよりは語りのリズムに同調しながら弾き掛け声も出して情景をサポートする。太夫は汗を流し半時間ほどを熱演する姿は観客の胸を打つ。次回は人形浄瑠璃を見たいと思った。