ガザ情勢2024年03月03日

国連安全保障理事会は2日、パレスチナ自治区ガザで支援物資を積んだトラックに殺到した住民にイスラエル軍が発砲し、100人以上の死者が出た問題に「深い懸念」を示し、イスラエルに「安全で迅速な人道支援」の確保を要求する報道声明を発表した。パレスチナ問題はフェイクニュースや偏向報道が錯綜して何が本当なのかさっぱりわからない。そもそも、人道支援を行っていた国連組織アンロワがガザ地区ではテロ組織ハマスに指揮権を握られ支援の金品が流れていたとされ、アンロワには支援物資を任せられないという動きが今回の悲劇を生んでいる。しかし日本では、ハマス(ガザ保健省)が発表する報道を鵜吞みにした形で垂れ流してきた。今回の事故の発表もガザ保健省発のものだからハマスが流しているかもしれない。CNNの取材では、イスラエル当局者は「群衆が威嚇するようにイスラエル軍に近づいてきたため」に発砲したと言ったと報道する。

ハマスは群衆の中に紛れ込み群衆を盾にしてテロを行うので、イスラエル軍にすれば区別がつかず近づいてくるものには恐怖を感じるのだろう。ガザ問題の歴史的経過は長く、ユダヤ民族の地をパレスチナ民族が奪った(旧約聖書)ことから始まるらしいがそんな昔の話を持ち出しても埒が明かない。一応国境を引いたのにパレスチナ内に入植して撤退しないイスラエルにも非がある。紛争を利用してハマスやヒズボラの後ろで糸を引くテロ国家の問題も大きい。結局、米国が手を引こうとすると地域紛争が火を噴くというのが、残念ながら今の世界情勢の力関係なのだろう。日本も対岸の火事とは思ってはいられない。
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