集金2023年07月01日

明日からの町内会の集金のために文書類を整理したり作ったりした。面倒だ。そもそも集める金額のうち8割は社協の募金類だ。社協入会やら赤十字やら歳末共同募金などだ。昔は募金というのは体制の補完物でない方が良いのだと思ってきた。だが、こうしてボランティアで集めることによって集めるものも払うものもわずかな金額で社会福祉を自覚する場面でもある。全くなくなって行政がすべてやれというのは簡単だが、市民の意識が啓発されない。それでも、集める方は一軒一軒回って500円程度を集めてくるわけでそれを年3回もやるのも人によっては負担だろう。

今回から自治会費と一括して集金することにした。1年分を一気に集めるとなると2000円ほどの金額になるので高いなと思う人もいうるかもしれないが、意識の啓発ができ少しでも福祉活動が支えられるなら安いものではないか。

英語とディスレクシア2023年07月02日

英語指導にはフォニックスが良い。これはわかる、英語は表記と表音が一致しない。Aはアともエイとも発音する。Saturday Stationなどだがイギリス英語だとアイとも発音する。これにはほぼ法則性があってそれを明示的に教えるのがフォニックスだ。つまりアルファベットだけを教えても読めないし書けないのだが、音韻意識に問題がなければそんなもんかと記憶されていく。ところが音節が分からない発達性ディスレクシアの場合は英語の時間は地獄だという子どもが少なくない。普段聞きなれていない音を認識し文字とも一致せず手がかりがなくなるからだ。

この問題に取り組んでいきたいが、残念ながらディスレクシアのメカニズムと結び付けて法則的に指導する方法がまだ日本では十分に開発されていない。何人か研究者はいるがシンプルな指導法にはいきついていない。指導はシンプルでなければならない。シンプルでなければ教えるほうに広がらないからだ。またシンプルでないと数量的にエビデンスが確認できないので本当にその指導が正しいのかどうなのかもわからないからだ。

アストリッドとラファエル2023年07月03日

フランス犯罪資料局に勤務する、自閉症スペクトラムの文書係、アストリッドと、直情的でADHD系女性警視ラファエルのコンビが、毎回意外な真相が隠された難事件に挑む、事件のトリックは緩いが、自閉症を持つアストリッドの社会適応過程が、詳細に描かれている。どのような事件でも、アストリッドはコンビとして最初からラファエルに呼び出されて付いて回る。これは無理やしと思っていると、事件捜査に引き回されすぎたアストリッドがパニッックを発症したりと、それなりの「配慮」がされていた。 「社会力向上クラブ」の世話人、ウィリアムから、10個の豆粒で自分の消耗具合を測るようにアドヴァイスされるエピソードはおもしろい。

そもそもフランスでの自閉症の扱いは先進国の中ではもっとも遅れているとも言え構造化支援を取り入れることなどが大変遅れていた。フランスは精神分析発祥の地でもあることから自閉症を精神分析で治療しようとした時代も長かった。オーストリアのアスペルガーとアメリカのカナー、イギリスのウィング、ラターらに囲まれて意地でも両国の真似はしないプライドがあったのかもしれないフランスの自閉症観がこの30年でどう変わったのかもみてみたい。

スーパーエルニーニョ2023年07月04日

京都は中京区が36.5度で全国2位の暑さだったらしい。ここも33度で朝から暑かった。体温を超えるとさすがに体がだるくて動くのも嫌になってくる。自治会費の集金に行かねばならぬが、この炎天下では自殺行為だなどというと道路工事や屋外で働いている方には申し訳ないがそう思う。関西の梅雨明けは7月中旬以降だそうだが、これで梅雨明けになるとさらに暑くなるのだろうか。毎年毎年「記録的」が気象業界の常套句みたいになっているがどうなるのだろう。今年はエルニーニョ現象で冷夏ではなかったのか?しかも気象庁はスーパーエルニーニョと銘打っていたはずだ。

エルニーニョ現象が発生すると、日本は冷夏と暖冬になりやすいと言われている。海水温の高い海域が東に移動することで、夏の暑さをもたらす太平洋高気圧の日本への張り出しが東にずれて弱くなるからだ。冬はその逆で暖冬という。だが、全くその気配はない。もうこうなったら、昼間は寝て夜中に働く生活に変えてはどうだろうと思う。ドラマか何かで人類が全員吸血鬼になって夜中に活動するようになる話があるが、この暑さではそうしたほうがいいのではないかと妄想している。

英語DD2023年07月05日

1日中英語学習に支障をきたす発達性ディスレクシアについて文献をあさっていた。あまり研究論文が見当たらない理由は、これに手を付けるには基礎データーがなさすぎるという事がわかった。こどもの基礎データーはある程度研究目的が分かっている教員の学校現場で行うことになるが、日本語ならまだしも英語教育では、いまだに10回書いて覚えられなければ20回書くという江戸時代から変わらぬ指導がはびこっているからだ。おまけに日本人が英語が喋れないのは幼少期から英語に触れていないからだと、低学年で週1校時高学年でも週2校時のゲームのようなカンバセーションをやればわかるはずだというカリキュラムを提示した文科省に大きな問題がある。たしかに赤ちゃんは母国語に触れて勝手に覚えていく。しかし、週45分しか母国語に触れなかったらどうなるだろうという発想する教育者はいなかったのか?

わけもわからず英語授業にぶち込まれる、母国語の読み書きにすら不安のある発達性ディスレクシア児には地獄の授業となるのが想像できないのだろうか。アルファベットすらまともに書けないまま中学に入ってくるDD児が少なくない。それをみて学習不足の怠学生徒だと切り捨てているのだろうか。発達性ディスレクシアを知る通級指導者は、標準法が変わったにもかかわらず定員の3倍以上の生徒を抱えて手が出せずに歯ぎしりをするしかない。

LINE2023年07月06日

LINEに思い付いたまま考えを書き連ねる癖がある。相手の思考速度はおかまいなしに続ける。気が付くと右側のグリーンの発言で一色なってはじめて立ち止まる。きっと相手は膨大なメッセージに引いてしまっているだろうなぁと思うがやめられない。LINEは自分にとっては思考のメモ帳程度のものなのだが、よしんば誰かに見ていてほしいという甘えからきている。自分だけでテキストメモをしても精が出ないのだ。

なので、メッセージの終わりに、対応しようとする必要はないし対応せずとも気にならないという事、スルーしてよいことをことわっておく。でもまじめな人ならこんだけ膨大にメッセージが来れば何か返さなくてはと気をもむかもしれぬ。困った性癖だ。

H3ロケット2023年07月07日

H3ロケットの打ち上げ失敗のドキュメント放送を観た。結局、これだけデジタル技術が進み制御系の細かなコントロールが自動化されても、原因はメインロケットはノイズ、サブロケットはショートだという。要するに、細々としたプログラムやセンサーの誤動作ではなく、最も物理的な電気系のトラブルだというのだ。基礎技術とはよく言ったもので、結局は溶接や絶縁という基本の技術が重要なのだ。

ロケットがリフトアップする映像はいつ見ても感動する。他国のものを見てもそう思うが、とりわけ国産ロケットの打ち上げは感慨深く涙が知らず知らず出てくる。たかが打ち上げなのだが、そこに国力の粋を集めた技術が結集されている。それが人工衛星だろうとミサイルだろうと国民は自国のプライドを強く感じるのだ。北朝鮮が何度もミサイルを打ち上げるのは他国に対する威嚇だけではなく自国民への鼓舞なのだ。

人間ドッグ2023年07月08日

人間ドッグをこれまで受けていた病院で続けられるかどうか聞いてみた。健保組合の場合は指定病院ではなかったが共済組合より1万高い利用で受けることができたので国保でもできるか聞いてみた。かかりつけ医だったのでデーターが共有できるのでその選択をしたのだが、国保では指定医療機関ではないので実費で4万円という。年金で収入が減っているのにそれは無理だ。なんで国保ではだめなのかわからない。支出する金額は同じだろうに指定の病院でないと補助できないという。国保は2018年から居住自治体から都道府県が財政負担をするシステムに変わったはずなのに、同じ府内でも市町によって指定病院が違う。

意味が分からないと思いないながら、大山崎町が指定する病院で予約を取ることを考えたが、町指定の近隣の済生会病院は、胃部検診がない。結局人間ドッグはやめて、特定検診枠でこれまでの病院にお願いしようと思う。特定検診1000円にプラス胃カメラ2000円だし。

限られたリソース2023年07月09日

心理士会のリモート研修会があったので聴講した。講師は北教大の蔦森さんだが、STRAW-Rを紹介して音韻障害や流暢性の困難を説明していた。ただ、そのプロフィールの数値だけを見て3分ほどでどこが弱くて支援方法は何か考えてブレイクアウトで話し合えというのはいささか乱暴なアプローチだ。そもそもSTRAWそのもをやったことがない受講者に数値を見てどれだけ落ち込んでいるかを計算させるだけでも無理がある。そんなことをするよりも我々が提案しているグラフでのプロフィール表を示して考えさせれば無駄なところにリソースを割いて分析の前で力尽き果てさせるよりはるかに有用な話ができるのに、それがわかっていない。

2事例のブレイクアウトルームではしびれが切れて、我々の作成したグラフに入力して少し説明をすると皆感心してくれた。つまらないところでリソースを使い果たして肝心な学習に力がそそげなくなるのは大人も子供も同じなのだ。賢い人はそのことが分かっていないので、本当にできない子どもの子どもの気持ちが理解できているかどうか疑問になる。

URAWSS-English2023年07月10日

URAWSS-EnglishがDDを診断する材料になると思っていたが、現物を取り寄せると英語の読み書きが視覚と聴覚でどう変わるかというものだった。Understanding Reading and Writing Skills of Schoolchildren English Vocabularyはその名の通り英単語の読み書きテストなのだから仕方がない。確かにこれも支援をする中では有用な情報にはなるが、英語のDDかどうかの細かな要因は把握ができないものだった。しかも中学からのスクリーニングなので小学生はできない。今欲しいのは小学校から英語が導入されておりその授業を苦痛に感じる子どもがいるということだ。日本語DDは漢字までなら6%程度だが、音素が細かくなる英語だと欧米と同じく1割を超える子どもがそれにあたるだろうと予測がされている。

フォニックス指導の導入がその困難をある程度解決するだろうが、まずはアルファベットの読み書きができなければ文字通り話が始まらない。アルファベットの獲得年齢や学年別の標準値がどの程度のものなのかを調査したデータが日本にはない。英語がそこら中に氾濫するようになったとはいえ所詮和製英語なので発音は英語のそれとはまるで違う単語と一致するはずもない。ローマ字指導も3年生の僅か1か月に満たない指導時間で触れる程度では全児童へのアルファベットの獲得は望むべくもない。日本人児童の英語DD支援は登山で言えば1合目にも立っていないかもしれない。
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