計算機GRAPE2023年07月14日

1989年当時、スーパーコンピュータの開発は数百億円もの費用をかけて進められていたが、GRAPEの開発費は原価わずか20万円。しかも天文学者による手作りだった。その後、GRAPEはその驚異的な計算能力によって天文学の重要な謎を解明し、様々な成果を挙げていく。 コンピュータの専門家ではない天文学者たちは、宇宙の謎を探るために天文学者の手によって手作りの専用計算機を開発した。今もこの手作りコンピュータが目指したコンセプトは色褪せていないという。重力の計算だけに特化させることで安く作れスーパーコンピュータ並みの性能が出せるGRAPEは世界最高速を達成し、専門家を驚かせることになる。開発に関わったメンバーたちは、その後様々な分野へ研究を広げ活躍を続けているとリーダーを務めた杉本教授はいう。自分がしたことはGRAPEシステムというものを作る種をまいた。大きく育てたのはそこにいた若い人たちだと。

その後、各々の開発メンバーはGRAPEを天文学以外の計算に応用する研究を進めている。マイクロソフトもインテルもアップルも最初は少人数のガレージファクトリーだった、ただ彼らには商才があり、当時のグレープのメンバーは大学の枠組みを超えることができなかった。研究バカは多いけど銭勘定ができる人が日本には少ないという事か。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://so2.asablo.jp/blog/2023/07/14/9601912/tb

Google
www Blog