文楽2024年04月06日

十一代目豊竹老太夫襲名記念の口上と襲名披露公演を観に行った。文楽は橋下元知事が税金で食わしてもらって甘えるなとディスった頃に知った。観客動員数や興行成績の低さも顧みずただ伝統だというだけで税金をむさぼるなと言った話がショッキングで記憶に残っている。ただ、ワシは大阪に生まれながら文楽などただの昔の人形劇だろうと観に行く気もしなかった。それでも、死ぬまでには一度は観に行こうと3月に若手太夫の公演を観た。若手太夫の公演だと言うので人形も出てくるのかと思いきや、太夫の語りだけの公演では観たことにならないので、今回は襲名披露で5000円ほど払って観に行った次第だ。歌舞伎と違って、文楽には世襲制度はないらしい。たまたま十一代目は祖父が十代目らしいが、世襲はないらしい。歌舞伎のような世襲がいけないというわけではないが実力主義なんだと司会が話していた。

演目は和田合戦女舞鶴という鎌倉時代のお話だ。息子を逆賊の子供と偽り母親が泣く泣く首をはねるという刃傷話だ。会場は満席ではないが襲名披露ということもあり満席に近かった。ただ、リピーターは少ないだろうなと思う。ワシは解説レシーバで解説を聞いていたので筋は分かった。伝統へのリスペクトはするし演者の苦労は分かるが、次も行こうとは思わなかった。伝統芸能を保存していくことはs関係者の努力は理解するが難しい。おそらく、無声映画の弁士は文楽の太夫の技を継承したのだろうが、それもトーキー映画によって弁士の仕事は無くなった。冷たいようだが、客が付かなければ滅びていくしかないのかなと感じた。

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