NHKジャック2024年09月12日

NHKジャック
NHKラジオ国際放送で「釣魚島は中国の領土」「南京大虐殺を忘れるな」などとした放送が流れた問題で、10日にNHK放送センターで記者会見した稲葉延雄会長は「今回のことは、放送乗っ取りともいえる。極めて深刻な事態だ」と語り調査結果を説明した。先月、中国籍男性スタッフが、「靖国神社の石の柱に落書き」というニュースを翻訳していた際、今回の現場にはアルファベットの落書きがないのに日本語原稿にアルファベット落書きがあると記載されていたのを見つけた。「NHKの原稿はあいまいで、そのまま翻訳して中国語で放送したら、個人に危険が及ぶ」と中国籍スタッフが抗議したので局で確認後その一文は削除された。ところが生放送開始後、男性は原稿にない発言を行い、その後も「南京大虐殺を忘れるな」などと発言した。放送後、男性は読み直しの指示を拒否し放送センターを立ち去った。NHKによると、緊急時に放送中止ボタンはあったが、今回の事態は想定外だったという。

インターネットの時代にNHKラジオ国際放送を聞く人はごく少数だ。だがネット情報は独裁国家に中継する段階で恣意的に妨害される。国家の公式情報の発信手段としてラジオ放送というレトロな通信手段が未だに残っている所以だ。公式情報を届けるはずの放送が外国人にジャックされたわけだ。戦争やクーデターでは放送局を乗っ取ることが重要戦術となる。平常時に放送ジャックがあったからと言って権力奪取が生じるわけではないが、「お花畑」日本のセキュリティーの甘さを改めて世界に知らしめた事件だ。何より、国家の重大事とも認識しない局側が放送した中国籍男性スタッフを刑事告発もせず普通に帰国させてしまったことのほうが深刻だ。放送ジャックは由々しき事態だが、独裁国家の主張におもねる数多の放送内容の方がもっと深刻だ。サイレント・インベンションとは、独裁覇権国家の戦略的情報戦を指す。日本を貶め国内世論を分断することを目的とする外国人がメディアの中で暗躍しているという。独裁国家への対立的な発言をメディアが意図的に歪めたり報道しなかったり、寄ってたかって叩き続けるのは昨日今日に始まったことではない。

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