阪神淡路大震災2023年08月27日

臨床発達心理士会の全国大会が兵庫県支部主催で開催されている。今回は阪神淡路大震災の心理的ケアについての特別報告がされている。1995年1月17日に日本の兵庫県南部を中心に発生し、阪神間および淡路島に大災害をもたらした。死者は約6,400人。負傷者は約43,000人。約14万棟が全壊または半壊した。消防署や消防車が被災地で被害を受けるなど、消防・救援活動が困難を極めた。被災地域の人々に深刻な心の傷も残った。国内外で大きな注目を浴びるとともに、防災・減災の重要性を再認識させた。避難所となった鷹取中学校では震災の後半月で授業が再開された。学校は避難所になっているので電源喪失で魚が死滅した須磨水族園で「鷹取中学校須磨水族園分校」として授業が再開される。

震災2か月後、避難所となっていた体育館の避難民が子どもたちに卒業式をと、子どもたちの卒業式のために大移動を申し出て卒業式を敢行させた経緯や、避難民が子どもたちの学校のお弁当を炊き出しで毎日持たせた話など、避難所生活の大変さだけでなく温かい住民同士の絆も語られた。聞いていて涙が出た。確かに心に傷を負った人々も少なくはないが、人間の良心に触れた子どもたちはいま40代。社会の中心に彼らがいることが頼もしいと思えた。
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