東海林風再審制度見直し2026年04月24日

東海林風再審制度見直し
再審制度の見直しというから、もっと本格的な料理が出てくるのだと思っていた。ところが登場したのは巨大なフライパンを振り回し、「検察の抗告禁止コロッケでございます!」と張り切る料理パフォーマー議員である。照明はギラギラ、音はジャカジャカ、カメラは派手なパフォーマンスだけを映し出す。しかし、料理番組で最も大事な“具材”のジャガイモがどこにも見当たらない。

再審という料理は、証拠というジャガイモがなければ始まらない。ところが、そのジャガイモは厨房奥の“検察専用冷蔵庫”にしまい込まれ、冷蔵庫番が鍵を抱え込んで離さない。この冷蔵庫、扉を開ければ過去の調理で焦がした鍋の匂いが立ち上り、棚の奥には落としたまま拾わなかった食材や、見なかったことにした切れ端が転がっている。だから冷蔵庫番は必死だ。開けた瞬間、何が飛び出すか分からないらしい。

本来、再審の主役は「証拠開示」というジャガイモであり、これが出てこなければコロッケも肉じゃがも作れない。ところが法務省特製レシピは特売チラシの隅のような但し書きだらけで、「証拠は開示します(原則)。ただし再審理由に関係があると冷蔵庫番が判断したものに限ります(但し書き)。裁判所も十分には踏み込めません(さらに但し書き)。」という具合だ。これでは都合の悪いジャガイモは永遠に冷蔵庫の奥で眠ったまま。

それでもパフォーマンスは続く。「どうです、この抗告禁止の衣!」と空のフライパンを振られても、油の音だけが虚しく響く。衣(手続き)ばかり立派で、具(証拠)は冷蔵庫の奥でホコリをかぶったまま。具が腐っている可能性さえあるような気もする。

再審制度の改革とは、衣の揚げ方を議論することではない。料理を作るなら、まず冷蔵庫を開け、ジャガイモを全部出すことだ。つまり証拠を全部出せ、というだけの話である。中身のない衣だけのコロッケを差し出され「改革の味です」と言われても、こちらは頷く気になれない。私はただ、土のついた本物のジャガイモ――但し書きのない、まっとうな証拠――のコロッケを料理してほしいだけだ。