実家 ― 2023年01月02日
実家に帰ってオンラインで買ったおせちを食べお酒を飲んだ。母はこんな幸せはないと言いつつ、数年前まで親族10人のおせちを作り暮れ正月の四日間を過ごしたあの日が懐かしいという。今は亡き弟が、酒やつまみの味のあれこれを意見していたあの頃は楽しかった。母はワシの好みのつまみを甲斐甲斐しく作ってくれるが、その背中は寂しさが漂う。身長が10cm縮んで高いところが届かななくなったという母は爪先立ちして棚のお茶っぱをとる。何もかもが時が過ぎて変わっていく。元気でいろよというしかない自分が歯痒いが、せめて換気扇のフィルターを替えて親孝行をしてみせる。
足元が寒いからという母に、正月セールのセラミックヒーターを買って罪滅ぼしをしている自分が悲しい。世話になったが何もできない思いを残して実家を後にする。
足元が寒いからという母に、正月セールのセラミックヒーターを買って罪滅ぼしをしている自分が悲しい。世話になったが何もできない思いを残して実家を後にする。