町銀の行方2024年02月07日

新NISA(少額投資非課税制度)が、導入されて1カ月たった。株式や投資信託などの金融商品から得られる利益が非課税となる制度で、年間の投資枠が大幅に増え、投資商品の非課税期間が無期限となった。旧NISAの年間投資上限額はつみたてNISAが40万円、一般NISAが120万円。新NISAは、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円。新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠が併用できるため、最大360万円が年間投資額の上限になる。この増額分で今までの投資信託分で旧NISAの枠に入り切れなかったものを移動すれば、解約時利益の2割ほどの課税を避けることができる。10万利益があれば2万円が節約できるのだ。これから先はわからないが今の投資信託の年間平均利益率は5%ほどだ。100万円投資していれば5万円の利益がある。NISA枠なら1万円の課税が免れられる。

これを使わない理由がないので銀行に相談に行った。投資信託は課税枠からそのままNISA枠に移行することはできない。いったん解約して新たに投資する必要がある。そうなると、手数料や管理費用の安い商品に乗り換えたくなる。ただ、そうした商品は銀行窓口では扱わないネット専用商品一択だと行員が言う。自分の端末で売買をしてほしいということだ。年寄りには、端末操作は面倒だし銀行窓口で行員の説明を聞きながら契約するのが安心なのだが手数料0だから自分でやれということだ。窓口でも行員が同じ内容で端末を操作をするのだが、100万で平均2万円ほどの手数料がかかる。どんどん自動化していく中で行員の仕事は減らされ銀行の実入りも減り続け、そのうち町銀はなくなる運命なのかもしれない。
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