「うまずして何が女性か」2024年05月19日

メディアは、上川陽子外相が静岡県知事選の応援の演説で、候補の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と述べたことについて報じた。そして、新たな知事を誕生させるとの趣旨の発言だが、出産したくても困難な状況にある人への配慮に欠けるとの指摘が出ると報道した。ワシは国会質問でひたすら官僚の用意した原稿を棒読みする上川外相は、閣僚としての度量が感じられない政治家だと思っている。なぜこんな人が次期総理候補として喧伝されるのかも理解に苦しむ。しかし、メディアのこの切り取りは悪意に満ちている。記事の中では新しい知事を生み出すとの趣旨を理解しながら、出産できない女性への配慮に欠けているという記者自身の感想を見出しにした。ワシも見出しだけを読んだとき「また自民党かよ」という感想を持ったが、記事を読むとこれは悪質な切り取りだとわかる。

記事は見出しだけ流し読みする人も多い。ワシと同じように見出しだけ見ればまた脇の甘い閣僚が失言したなと思う人は少なくないだろう。記事を読めばメディアが対立候補を支持している野党勢力を利するために、外相の演説を捻じ曲げて書いたなということが分かる。女性を対象とした演説会で女性の力で新知事を生み出そうと言ったことが不妊の女性への配慮に欠けるというのはこじつけでしかない。こんなくだらない記事を載せるメディアは終わっているとしか言いようがない。さらに腹立たしいのは、外相がこの発言を撤回したことや、岸田総理が誤解を招く表現は避けるべきだとコメントしたことだ。政治家として芯がないから火消しのためにすぐ謝ってしまうのだろう。捻じ曲げた報道に抗議もできないような閣僚は即刻退場願いたい。

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