教え子親子2023年03月08日

玄関の呼び出しチャイムが鳴って外に出てみたら宅配便だった。ふと見ると前職場で担当していた親子が前の道を通りかかっていた。「お久しぶり」と声をかけて暫く話し込んだ。昨年は半年ほど不登校になっていて、今日も朝に起きそびれて二人で散歩をしてワシの家の前を通りかかったという。人生そんな時もあるよねと答えるとほっとしたように頷いていた。彼は相変わらずこっちの話はそっちのけで最近自分はクラスメイトから愚図だと思われているとかみんなが終わっている課題がまだ終わらないと困っていることを一方的に話してくる。変わってないなと思いながら相槌を打つ。彼は高学年に差し掛かってきたころから周りと自分が違うという事に気づき始め、それが自分で処理できない違和感がストレスになっている。

そんなときもある。短いフレーズだが、相談を受けた時昔はなかなか言えなかった。昔はこうすれば解決できるんじゃないかとあれこれ答えていた。けれども、本当の答えは彼や親子の中にあると気づいたのは最近だ。ワシらができることは、そんなときもあると受け止めることだ。そう答えた時に相手がこうした気持ちは自分だけが持つものでははないと認識してくれればそれでいい。あるがままで良いという事だが「良い悪い」は上から目線だ、「つらい時」といわずに「そんな時」という言葉で、あまり説明しない方が自分で考えるきっかけになると思っている。解決する手立ては相手の中にあると信じるから言える言葉でもある。
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