DD生徒の中学校支援2023年03月21日

発達性ディスレクシアを抱える子どもたちが、中学校でどのようなことに困難を感じて、どのような支援を必要としているかについて北大の院生が研究報告をする研究会を視聴した。関あゆみ・小枝達也さんと言えばT式ひらがな音読支援を鳥大で開発した医師コンビだ。この二人が北海道で今度は発達性読み書き障害の英語学習に切り込んでいくと思ったので参加した。しかし、中学生の困り感の調査やノートテーキングの効果の調査など合理的配慮の環境面の報告がほとんどで、フォニックス指導のフォの字も出てこず個別の英語学習に切り込むものは皆無だった。まぁ、院生ばかりなので実際の指導に関わるものはいないし、そもそも中学のDD生徒への支援の実態は乙訓だけでなく北海道だって目も当てらないようなものが多いのは分かるので、そこで英語支援そのものについて研究するのは難しいかもしれぬ。残念ながら当てがはずれた研究会だった。

中学校はいまだに学習支援ではブラックボックスである。昔、中学の特別支援学級に行ったら壁に「根性」と教師の字で張り出してあったのを思い出す。見回すとそこにいる生徒のほとんどはLDを持つ生徒のように見受けられた。彼らは根性がないのではなく学習性無力感に苛まれているのが担任には分からないのだろうかと情けなくなった思い出が蘇る。中学のLDへの支援が始まれば日本の教育は画期的に変わると思い続けて20年以上たつが未だに遅々とした歩みだ。
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