パスト ライブス 再会2024年04月18日

セリーヌ・ソン監督の半自伝的作品「パスト ライブス 再会」(2023)はサンダンス映画祭で高い評価を得て、アカデミー作品賞と脚本賞にノミネートされた。今回もアカデミーに釣られてノミネートされたぐらいだからとタダ券を保険にして観てしまった。ベタ過ぎる作品だった。韓国の幼馴染が24年間経てニューヨークで再開。彼女は旦那とグリーンカードを手に入れているが、幼馴染の彼への思いは消せない。彼は上海で恋人ができたが両家の格が違うと結婚に踏み切れずにずっと忘れられないニューヨークの彼女に会いに来る。映画は小学校時代の映像は少なく伏線も描かれない。12年後、彼女は彼がフェイスブックで彼女を探していることを見つけてリモート交際を繰り返すシーンに飛ぶ。この場面がやたらに長くて間延びする。恋は彼女の創作活動には障害だと、彼女から交際は打ち切られさらに12年が経過する。

マンハッタンで出会う二人は、今からやり直そうとは口にできず、パストライブス「前世」、韓国語では「縁(イニョン)」、日本では「袖すりあうも他生の縁」だと彼女が言い出す。8000回の縁が折り重なってここに生きる自分の今があると、要は縁がなかったと彼を振り切る。帰りを玄関で待つユダヤ人の夫の胸で号泣してエンドロール。映像は美しくよくできているが、結局、勝手な女の話だった。ただで観る映画だから仕方ないねとつぶやいて帰る。

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