然う然う

部屋を移動した。2階の部屋は不便だ。いろいろなものを持って上がり持って下がる。記憶が弱くなっているので一度で済まない。上がったっり下がったり。年末には片付け屋がやってくる。出来るだけ部屋の家具を捨て、衣類を捨て空っぽにする。それでも家族は物に執着する。捨ててしまえと思うがそうはいえない。わしらは一体何のためにものを置いているのか？ほとんどは年に一度も使わない物なのに置きたくなる。思い出？それとも存在感？物に囲まれていると安心するのかもしれぬ。

ワシはいらない。明日着る服と、明日食べるものと、風呂に入れてあたらしい情報が手に入る媒体があればそれ以上必要ない。お金はスマホの中にあるし、遠くに移動したければ車だってある。これ以上必要なものはない。