宮川町「京おどり」2023年04月01日

宮川町の「京おどり」を観た。歌舞練場は建て替え中なので京都芸大名称で市立芸大と間違えてややこしい京都芸術劇場春秋座で開催されている。時間があったので河原町から宮ノ前町までバスで行き哲学の道の南端から会場まで歩くことにした。観光客で行きかう人の言葉は中国語ばかりだ。光雲寺橋を越えたあたりで舞い散る桜の花びらが美しかった。銀閣寺まで半時間ほど歩いて白川通りに出て北上すると京都芸大だ。劇場は歌舞伎公演のための盆(廻り舞台)やセリ、花道などのほか、オペラ公演のためのオーケストラピットも備えている。20年も前に作られたとは思えない奇麗な劇場だ。京おどりはこれまで見た五花街の踊りの中で最も良いものだった。祇園甲部や先斗町のようなパワフルさはないが洗練された構成と踊りだった。

「洛中洛外おどり始全八景」は洛中洛外図をモチーフに、出雲の阿国が様々な芸能を見聞して阿国歌舞伎を創始するまでの物語を描く。後半は長唄「手習子」や日本各地の民謡などに基づいた創作舞踊を披露。宮川町の「京おどり」で振り付けを担当する若柳流は、日本舞踊五大流派の中でも京都に本拠を置く唯一の流派だ。足を踏み鳴らすなど歌舞伎の振り付けをアレンジした踊りが多い。今回歌舞練場を改築した祇園甲部の都をどりを来週に観る予定だが2年先の宮川町の歌舞練場での公開も待ち遠しい。
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