トランプ返り咲き2024年11月06日

トランプ返り咲き
5日に投開票が行われた米大統領選で、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領(78)が勝利を宣言した。6日未明、フロリダ州ウエストパームビーチで多くの支持者を前に演説し、「米国民にとって素晴らしい勝利である。米国を再び偉大にする」と述べた。FOXニュースなど米メディアも、トランプ氏が民主党候補のカマラ・ハリス副大統領(60)に勝利し、当選を確実にしたと報じている。これにより、2016年以来2度目の当選となり、4年ぶりに共和党への政権交代が実現する。米国史上大統領として返り咲いたのは、グロバー・クリーブランドで、1885年から1889年まで第22代大統領を務め、その後1893年から1897年まで第24代大統領として再び就任した。トランプは132年ぶりの二人目の返り咲き大統領となる。ちなみに日本の首相で返り咲いたのは伊藤博文から安倍晋三までの7名らしい。アメリカ大統領は1951年の憲法修正後では通算8年間が限度となりオバマを最後に5名いるが、日本の首相で8年以上在任したのは安倍晋三だけだ。

今回の米国大統領選についての日米メディアの民主党びいきも酷かった。バイデンの老害ぶりではさすがにどのメディアもトランプ優位に報道されてきたが、ハリスに交代してからはリベラル側の論調が猛烈に強くなり、共和党側があたかも民主主義を否定する差別者集団であるかのような書きぶりが多かった。確かにトランプの物言いには幻滅することが多かったが、政策的に現実路線を主張しているのは共和党側で、民主党の主張には具体性がなく夢物語のような幻想をばらまいているように見えた。日本の大手メディアも米国の左寄りの主張ばかりが喧伝されて正しい状況が提供されない。ネットの様々な配信を見ずテレビだけで情報を取る人は民主党優位に思う人が多かったはずだ。夕刻の現在でも米国大手メディアではFOXしかトランプ勝利を報道せず、日本は産経新聞だけがそれを報じ他のメディアは未だにトランプ優位とは書くが、はっきりとは報じていない。民主主義の危機と社会の分断を大手メディアは報じるが、大手メディアの公正に欠く報道姿勢こそ分断に手を貸す一因ではないか。
Bingサイト内検索