泉涌寺・東福寺 ― 2022年11月17日
東福寺界隈は紅葉の時期にまた行こうと思っていた。泉涌寺方面にも足を延ばしてみる。日赤病院の北側を入っていくと今熊野観音寺がある。ここの紅葉が今日拝観した中では一番紅葉が整っていた気がする。ボケ封じの観音様なので良くお願いしてきた。そこから裏道に入ると、大石内蔵助が身を寄せたという来迎院がある。観光客は誰もいないし寺の職員も誰もおらず紅葉が真っ盛りの寺の庭には入れなかった。裏道を抜けると泉涌寺の仏殿の横に出てくる。仏殿は1668年徳川家綱によって再建され、須弥壇には運慶作の阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊仏が安置されている。今日は御座所と霊明殿が特別公開されていた。重要文化財施設の公開業務を支えるのは寺の僧侶だけではなく繁忙期は観光協会や古文化保存協会がアルバイトを募集して学生を雇い入れするようだ。質問されるとうまく応えられずに四苦八苦している学生もいた。
天皇陵の並ぶ山道に入って雲龍院でくつろぎ、昼過ぎに東福寺に向かう。東福寺はさすがに紅葉狩りの観光客で混雑していたが、多いのは通天橋の周辺だけだった。三門が特別公開されていたのでこれも1000円払って急な梯子階段を上がらせてもらう。室町時代再建の三門は、禅宗三門としては日本最古で最大の門。 高さ約22m、市内一望の楼上には宝冠釈迦如来像や十六羅漢像が安置されていた。 明兆(兆殿司)らによる極彩色の飛龍や天女などが描かれた荘厳な空間が広がっていた。色褪せてはいるが室町時代の彩色ならば保存状態は良いと感じる。そのあと虹の苔寺の異名を持つ光明院でほっこりして家路につく。
天皇陵の並ぶ山道に入って雲龍院でくつろぎ、昼過ぎに東福寺に向かう。東福寺はさすがに紅葉狩りの観光客で混雑していたが、多いのは通天橋の周辺だけだった。三門が特別公開されていたのでこれも1000円払って急な梯子階段を上がらせてもらう。室町時代再建の三門は、禅宗三門としては日本最古で最大の門。 高さ約22m、市内一望の楼上には宝冠釈迦如来像や十六羅漢像が安置されていた。 明兆(兆殿司)らによる極彩色の飛龍や天女などが描かれた荘厳な空間が広がっていた。色褪せてはいるが室町時代の彩色ならば保存状態は良いと感じる。そのあと虹の苔寺の異名を持つ光明院でほっこりして家路につく。