侍タイムスリッパー ― 2024年11月21日
映画を観に行ったが、観たい映画がない。グラディエーターは2時間30分と長すぎて最近間隔が短くなってきたトイレ問題が気になるので敬遠。仕方がないので映画評価が4・3と異常に高い「侍タイムスリッパー」を中身も知らずに観ることにした。幕末の武士が太秦撮影所にタイムスリップし、時代劇の“斬られ役”として生きていく姿を描いたこの映画はインディーズ映画としては異例の大ヒットを記録しているらしい。メガホンをとった安田淳一監督は、映画監督以外にも米農家でもある。テレビドラマ「剣客商売」シリーズなど数々の時代劇に出演してきた山口馬木也が主演を務め、冨家ノリマサ、沙倉ゆうのが共演というが、皆無名の役者ばかりだ。監督・脚本・カメラとすべて安田監督が手掛ける。自主制作作品でありながら東映京都撮影所の特別協力によって完成させたらしい。どこが評価されたのか知らないが、同じく自主制作の「カメラを止めるな(2017)」がブレイクアウトした時と同じ流れだなと感じた。とにかくチャンバラ好きが撮った映画というのは良く伝わってきた。
筋はタイムスリップが主題ではなく、幕末に滅びゆく武士達と時代劇が廃れていく映画界をオーバーラップさせた作品だ。会津藩士と倒幕武士の決闘時に雷撃により二人は次期を少しずらしてタイムスリップする。時代劇の復活をかけた新しい映画製作で二人は決闘時と同じ配役として再開する。決闘の決着をつけるべく二人は真剣勝負で撮影に挑むという筋書きは侍魂降臨で、実際の撮影は「模造刀」のはずだが、スクリーンからも真剣に見えるほどの迫力があった。監督が城陽市在住で京都人というのも親しみを感じた。
筋はタイムスリップが主題ではなく、幕末に滅びゆく武士達と時代劇が廃れていく映画界をオーバーラップさせた作品だ。会津藩士と倒幕武士の決闘時に雷撃により二人は次期を少しずらしてタイムスリップする。時代劇の復活をかけた新しい映画製作で二人は決闘時と同じ配役として再開する。決闘の決着をつけるべく二人は真剣勝負で撮影に挑むという筋書きは侍魂降臨で、実際の撮影は「模造刀」のはずだが、スクリーンからも真剣に見えるほどの迫力があった。監督が城陽市在住で京都人というのも親しみを感じた。