ネバネバ=ゲル総裁 ― 2024年09月29日

自民党総裁選で、新総裁に選ばれた石破茂元幹事長(67)は、派閥パーティー収入の不記載問題について「党として厳しく対処する」と述べ、世論調査でも「政治とカネ」の問題を重視する有権者層から支持を得ている。石破氏は、選択的夫婦別姓の導入に賛成の立場を明確にし、「夫婦が別姓になると家族が崩壊するといった主張には納得できない」と述べている。また、エネルギー政策においては、出馬会見で「原発をゼロに近づける努力を最大限行う」とし、他の候補と一線を画す姿勢を示したが、告示後には「安全性を最大限に高めることは当然」との立場も表明。再生可能エネルギーの推進、特に地熱や小水力発電に力を入れる考えを示している。外国人材の受け入れについては「国内の雇用環境に配慮しながら進める」と回答したという。この1カ月テレビでもネットでも総裁選ばかりで食傷気味だった。高市氏が第1回投票ではトップになり日経平均が一気に上がった。ところが決選投票で石破氏が逆転すると、東京市場は終了していたが海外為替が一気に円高に振れ、海外先物市場では2000円近く株価を下げたらしい。
儲かるか儲からないかで動く為替や株価は正直だ。政府支出を増やし金融緩和を続けるとした高市氏が勝ちそうだと株価は上がり、緊縮財政派で日銀利上げを良しとする石破氏が勝つと景気が悪くなるだろうと株価は一気に下がる。月曜の相場は大波乱だという。せっかく4万円近くまで上げた日経平均はまた逆戻りらしい。総裁は議会の過半数を占める自民党の場合は総理大臣となる。国政選挙で決めた議員が総理大臣を決めるのだから総裁選に関わった自民党だけで決まるわけではないといわれても気持ちは釈然としない。大統領選挙なら全てが国民に可視化されるが、総裁選は自民党議員のポストや今後の国政選挙の損得勘定で決まり国民には可視化されていないからだ。とはいうものの215票対194票という僅差であったことは時代の流れを感じさせる。損得勘定であったとしてもほぼ互角の戦いではあった。石破氏は攻撃が強ければすぐに自論を曲げてしまう。自信がなくふらふらしているうちに信頼を失いすぐに交代するのではなかろうか。自分の損得だけで動く輩に取り込まれて国益を失うことにつながるような気がする。茂のゲルと、「ねば」を連発していつまでたっても「議論せねば」と決断できない「ねばねば論法」を掛け合わせて粘々=ゲル(粘体)と言われる由縁は言い得て妙だ。
儲かるか儲からないかで動く為替や株価は正直だ。政府支出を増やし金融緩和を続けるとした高市氏が勝ちそうだと株価は上がり、緊縮財政派で日銀利上げを良しとする石破氏が勝つと景気が悪くなるだろうと株価は一気に下がる。月曜の相場は大波乱だという。せっかく4万円近くまで上げた日経平均はまた逆戻りらしい。総裁は議会の過半数を占める自民党の場合は総理大臣となる。国政選挙で決めた議員が総理大臣を決めるのだから総裁選に関わった自民党だけで決まるわけではないといわれても気持ちは釈然としない。大統領選挙なら全てが国民に可視化されるが、総裁選は自民党議員のポストや今後の国政選挙の損得勘定で決まり国民には可視化されていないからだ。とはいうものの215票対194票という僅差であったことは時代の流れを感じさせる。損得勘定であったとしてもほぼ互角の戦いではあった。石破氏は攻撃が強ければすぐに自論を曲げてしまう。自信がなくふらふらしているうちに信頼を失いすぐに交代するのではなかろうか。自分の損得だけで動く輩に取り込まれて国益を失うことにつながるような気がする。茂のゲルと、「ねば」を連発していつまでたっても「議論せねば」と決断できない「ねばねば論法」を掛け合わせて粘々=ゲル(粘体)と言われる由縁は言い得て妙だ。