石山寺2022年09月12日

近江八景「石山の秋月」で知られる大津市の石山寺の秋月祭の記事が出ていた。紫式部が月を眺めて源氏物語の構想を練ったとされる寺で一度は行こうと思っていた。日中に行くと昨夜の盛り上がりの気配は微塵もなく、静かな巨石の中にある山寺だった。本殿に行く石段の手前に、岩穴をくぐると願いが叶うというパワースポット「くぐり岩」がある。この辺りの岩は全て大理石で足元は少し滑る。リュックを担いでいるとやや窮屈だがくぐることができた。

石山寺は、聖武天皇(724年)の勅願によって良弁が開き東大寺との関りが深い寺院だ。日本最古といわれる国宝の多宝塔は、源頼朝の寄進と伝えられる。その多宝塔まで上り詰めると、右手に瀬田川を見下ろす月見台がある。昨日は真東から月が上がるので木立の中から月が上がったのだろう。木立が大きくなりすぎている感があるが、剪定するかどうか寺も悩みどころなのだろう。昨日行った広沢池と並ぶ観月場所かと聞かれるとやや首をかしげたくなるが、紫式部の執筆場所としてアドバンテージがあるのだろう。
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