河津桜2023年02月18日

熱海を出る前に、熱海桜が咲いているというので糸川通りを歩いてみた。早咲きの桜はソメイヨシノよりも花は赤く大きめだ。両岸に八分咲きで咲いている。こんなに早く桜を見るのは初めてだ。関東にはあちこち早咲きがあるらしいが、本場は伊豆の河津桜だという。おりしも今日は土曜日で桜まつりと聞いている。人が多いのは嫌いなので躊躇していたが、もう来ることもないと覚悟を決めて行く。川沿いの道に入ると自家用車だらけだ。沿道ではこの1ヶ月が書き入れ時だと、空き地を持つ地主たちだろうか、「駐車場」の看板を掲げて誘導棒でここに入れとあちこちでやっている。どこへ入っても1000円なのだが、どこが場所的に有利かは分からないので目の合った誘導員の目力に負けて駐車を決めた。川沿いは桜も満開近いが人出も満員御礼の状態だ。出店は福島牛だの神戸牛だのと季節感も地元色もほとんどない。申し訳程度に桜餅が売られているが、牛肉を焼いた匂いには負けてしまう。

その後、南伊豆をぐるりとドライブするが、何処でも同じように河津桜が咲き乱れていた。河津桜は大輪の大島桜と早咲きの寒緋桜の交配だそうだ。ただ、あまり早く咲くと昆虫が活発に活動していないので受粉が進まず繁殖しにくいのだが、早咲きが珍しいと人の手で接木して増やしてきた養殖桜である。夕方に少し雨がぱらついたが問題なくゲストハウスに到着した。地域の方にも存在を知ってもらおうと土曜はおでんの屋台を出している。ゲストハウスのオーナーはアウェイの人が多いので大事なことだと思う。
Bingサイト内検索