URAWSS-English2023年07月10日

URAWSS-EnglishがDDを診断する材料になると思っていたが、現物を取り寄せると英語の読み書きが視覚と聴覚でどう変わるかというものだった。Understanding Reading and Writing Skills of Schoolchildren English Vocabularyはその名の通り英単語の読み書きテストなのだから仕方がない。確かにこれも支援をする中では有用な情報にはなるが、英語のDDかどうかの細かな要因は把握ができないものだった。しかも中学からのスクリーニングなので小学生はできない。今欲しいのは小学校から英語が導入されておりその授業を苦痛に感じる子どもがいるということだ。日本語DDは漢字までなら6%程度だが、音素が細かくなる英語だと欧米と同じく1割を超える子どもがそれにあたるだろうと予測がされている。

フォニックス指導の導入がその困難をある程度解決するだろうが、まずはアルファベットの読み書きができなければ文字通り話が始まらない。アルファベットの獲得年齢や学年別の標準値がどの程度のものなのかを調査したデータが日本にはない。英語がそこら中に氾濫するようになったとはいえ所詮和製英語なので発音は英語のそれとはまるで違う単語と一致するはずもない。ローマ字指導も3年生の僅か1か月に満たない指導時間で触れる程度では全児童へのアルファベットの獲得は望むべくもない。日本人児童の英語DD支援は登山で言えば1合目にも立っていないかもしれない。

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