京都市青少年科学センター2024年12月18日

京都市青少年科学センター
「しゃべるティラノサウルス」 「カラフル光ラボ」 「人間万華鏡」など大迫力の体験型展示品をとおして、幼児から大人まで楽しみながら理科・ 科学を学べる施設。「プラネタリウム」 ではオリジナル番組を生解説。屋外園の「チョウの家」では沖縄のチョウを観察できる。地球環境問題を立体的・視覚的に学べるシステム「ダジック・アース」を活用した新展示もある。とおおよその口コミではリーズナブルな親子の科学博物館という評だが、大阪市電気博物館、京都梅小路博物館などを知る者にとっては展示内容が古すぎる感は否めない。入り口のティラノザウルスなど恐竜の展示はつかみとしては申し分ないが、そのあとの展示が古びた生物学標本が並んで好奇心を削ぐ。3階に上がってすぐに地球温暖化をテーマにしたビデオブースがあるが説明が難しすぎる。そこから光学や音波、力学、電気、電子工学、気象学とランダムに展示が続くが、見せ方が一昔前のボタン操作やハンドル操作に終始しているので、何を見せたいのかが分かりにくい。おそらく小学校高学年レベルから中学生なら説明を読んで理解を広げるのだろうが、低学年や科学音痴の大人には今一つ食いつけない内容だと思う。スタッフが少なく予算もないのだろうが展示物を制御するパソコンも古くOSも更新できないまま展示している感じがした。

プラネタリウムは4年前にデジタル投影に新調したらしく美しい表示ができている。今回は月面探査への道を描くテーマだったが、やや映像説明に時間を割きすぎて、冬の星座説明をじっくり聞きたい自分などは、その話は展示ブースでもできるだろうにと思ってしまう。展示で2時間、プラネタリウムで1時間ほど3時間を要するが、リピータになろうという感じはしなかった。できれば、異常気象の仕組の展示や、リニアやPHVなど新しい乗り物の仕組み、国産ロケットの開発の展示などがあれば食いつきも良かったのではないかと思うが、限られた予算の中で、理科的な原理を伝える目的でつくられた施設なので、どうしてもおとなしいお勉強的展示になってしまうのは仕方がないのだろうか?
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