地面師逮捕2024年11月17日

地面師
警視庁は、地主になりすまし土地売却代金1億2300万円をだまし取ったとして、倉石三夫容疑者(71)を詐欺と偽造公文書行使の容疑で逮捕した。倉石容疑者は「地面師」グループの中心人物とみられ、2019年にフィリピンへ逃亡していたが、帰国時に成田空港で逮捕された。2013年、横浜市都筑区の土地売却を巡り、偽造書類を使用して不動産会社から現金5000万円と小切手7300万円をだまし取ったとされる。この事件では他にも複数の関与者が疑われ、既に74歳のなりすまし役の男性が懲役8年の実刑判決を受け服役している。倉石容疑者は事件を主導し、詐取金から約3000万円の報酬を得ていたとみられる。グループは周到に準備を進め、倉石容疑者はなりすまし役の男性と養子縁組まで結んでいた。警視庁はさらに詳しい経緯を調査中という。NETFLIX制作で「地面師たち」英語名「TOKYO SWINDLER(東京詐欺師)」がこの夏話題になったが今回の犯人とは別のグループの話だ。

ドラマになった積水ハウス地面師詐欺事件は、2017年に発生した不動産詐欺事件で、積水ハウスが地面師グループに約55億円をだまし取られたものだ。東京都品川区西五反田の土地取引を巡り、地主を装った人物が偽造された登記書類や印鑑証明書を用いて土地売却を持ちかけた。積水ハウスは物件の価値を信じて代金を支払ったが、登記手続きが進まず不審に思い調査した結果、実際の所有者とは無関係の詐欺であることが発覚した。この事件では主犯格を含む複数の地面師が逮捕されたが、被害額の大半は回収されておらず、積水ハウスの内部手続きや危機管理体制の不備も明らかとなった。不動産取引の脆弱性を露呈させたこの事件は、業界全体に大きな衝撃を与えた。今回の1億越えでもびっくりだが55億とは恐れ入る。今回逮捕された犯人は71歳。指名手配されていても里心には勝てなかったのだろう。若いうちは金さえあればどこでも暮らせると思うが、年を取ると故郷が懐かしくなるのだろうか。わずか5年で3000万を使いきったのだろうが、逮捕後は国税で刑務所の飯を食わせてやらなければならんというのも釈然としない。ドラマのようにはならぬということか。
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