法事 ― 2022年09月24日

お彼岸は、実家に帰って法事を行う。と言ってもお坊さんに15分程度お経を上げてもらうだけのことだが、父が亡くなってから15年目になる。その間に、叔父二人が亡くなり、叔母が亡くなり、弟が亡くなった。叔父叔母はクリスチャンなので法事は関係ないと言われそうだが、弔う気持ちは同じだ。自分もやがて念仏の対象となる向こう側に行くのだという思いを、彼岸のお経のたびに募らせることになる。昨年から僧侶が交代で一気に若返った。24歳の僧侶は未明に揺れた地震の話から、寺を構える場所が海抜0メートル地帯なので津波が恐ろしいと、僧侶らしからぬ怖がりようだったので、みんなで笑ってしまった。
若いと声にハリがあるが、声が大きすぎると荘厳さが薄れる。同じ念仏でもありがたさを醸し出すにはキャリアが重要だ。これからこの辺り一帯の法事に1日回ると言い残して颯爽と実家を後にする若い僧の後姿を見て、なるほど坊主の帰り方にも、背中に宗教者としての雰囲気を出すにはキャリアが必要なのだと納得した。
若いと声にハリがあるが、声が大きすぎると荘厳さが薄れる。同じ念仏でもありがたさを醸し出すにはキャリアが重要だ。これからこの辺り一帯の法事に1日回ると言い残して颯爽と実家を後にする若い僧の後姿を見て、なるほど坊主の帰り方にも、背中に宗教者としての雰囲気を出すにはキャリアが必要なのだと納得した。