ヴェノム:ザ・ラストダンス2024年11月09日

ヴェノム
今月もあまり見たい映画がないので、最新のVFXを観ようとヴェノムを選んだ。トム・ハーディ主演で、スパイダーマンの宿敵のマーベルコミックのダークヒーロー、ヴェノムの活躍を描いた人気シリーズの第3作。ヴェノムや前作で戦ったカーネイジら「シンビオート」と呼ばれる地球外生命体の創造主である最強の敵・邪神ヌルが登場し、エディとヴェノムが壮絶な戦いを繰り広げる。話の筋は悪を倒すために最後は「アルマゲドン」パターンの共倒れのあるあるラストで筋としては大したことはない。しかし、CGは洗練されておりいつも米映画を見ると「ここまできたか」と唸らされるのは間違いない。CGキャラクターであるヴェノムの動きや位置が、すべて主演のトム・ハーディの演技に委ねられ、撮影中に演者が視線を向けるマーカーを使わずに行われた。監督のケリー・マーセルは、旧知の仲であるハーディを信頼し、エディとヴェノムのやり取りが自然に表現されるよう進めたという。ハーディの卓越した演技力は、ヴェノムの位置を的確に表現し、VFXスーパーバイザーのジョン・モファットもハーディの協力がVFX効果の向上に貢献したという。

最新技術であっても役者がCGの出来上がりを想定して良い演技をしないと話にならないということだ。最近のアクションものにはCGの仕上がりで良しあしがきまるという。ただ、もう少し良いシナリオはないものか。一つ当たれば、連作にする気持ちは分かるがヴェノムを1作目から見ている観客には訴えるものが少なかったような気もする。この作品が最後だといわれているが、エンドロールの後のゴキブリ登場の映像は何を意味しているのか興味のあるところだ。
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