光回線の怪しい訪問営業2025年09月15日

光回線の怪しい訪問営業
今日、玄関先にNURO光の営業の若い兄ちゃんがやってきた。
「いま契約してる戸建てプランを一度解約して、マンションプランに入りなおしたほうが安くなりますよ。新しく光ケーブルの工事も必要になります」――そんな説明を受けた。うちの家は戸建てとはいえ連棟式。確かにマンション扱いになるのかもしれない。契約をしなおせば月額1,000円ほど安くなるらしい。だが、同じ光回線なのに「わざわざ回線を引き直す工事が必要」という点がどうにも腑に落ちない。制度上、そういうケースはあり得るのだろうけれど、営業トークとしては不自然さが際立つ。このあたりは高齢者が多い地域で、訪問営業に対する反応も大体決まっている。「ようわからんから息子に聞くわ」と答えるか、「安なるんやったらそうしよか」と即決するかのどちらか。冷静に契約内容や工事の必要性を突っ込んで聞く人はほとんどいないだろう。こちらが少し専門的に質問してみると、兄ちゃんは「そっち方面の方ですか?」「僕もなぜ回線を引き直す必要があるのか正直わからないんですけど、本社がそう言うので……」とだんだん腰が引けてきた。うむむ、ますます怪しい。

結局、「分からんのやったら説明できるようになってから営業してんか」とドアを閉めた。とはいえ部屋に戻ると、じわじわ腹が立ってきた。おそらくこの業者は代理店で、営業ノルマやキャッシュバックを目的に新規契約を強引に取ろうとしているのだろう。年寄り相手なら押し切れると踏んでいるのだ。月1,000円安くなる、工事費は無料――こう言われれば誰かは乗せられてしまうに違いない。もちろん、契約者がすぐに大きな被害を受けるわけではない。だが、無意味な乗り換えを繰り返させることで、結局は消費者が時間を奪われ、社会全体としてもリソースの無駄遣いになる。営業の兄ちゃん個人に罪はないにしても、若い体と頭をこんな仕事に使わされているのは不憫でならない。

思えば、自分自身もこれまで光回線を二度乗り換えてきた。ソフトバンクからeo、そしてNUROへ。家の壁には、いまだに撤去されずに残った古い光ケーブルが何本もぶら下がっている。動機は「少しでも速い回線を」という実用性であって、節約は二の次だった。それでも、業界全体が「乗り換えれば半年半額」などと節約を前面に打ち出している以上、キャッシュバック目的の怪しい営業マンが増えるのも必然なのだろう。あの兄ちゃん、今もどこかで年寄り相手に汗をかきながら「マンションプランに入りなおせば安くなるんです」と繰り返しているのだろうか。そう思うと、怒りと同時に少し切ない気持ちも残る一件だった。