SABAKAN ― 2022年09月19日
 
万人の涙腺スイッチを押す映画、日本版スタンドバイミーだ。小学校高学年、前思春期の友情は初恋に似ている。いつも一緒にいて離れていると切なくてしょうがない。あの山の向こうまで友達と越えていく。道のりはほとんど覚えていないが、越えていくドキドキ感は半世紀経っても昨日の事のように蘇る。そして、友を失った時の強烈な悲しみは生まれて初めてのものだ。サバカンはこの悲しみまでのプロセスを描いた映画だ。クライマックスの別れのシーンは、嗚咽を押し殺すのに苦労した。
ワシは親友を遥か昔に急性白血病で失っている。小学校中学校高校でずっと一緒に過ごしてきた。好きな音楽もスポーツも皆一緒だった。というより、友達の好きなものは皆好きになった。成人して、自分と同じ職業についたと聞きそこまで合わせなくてもと苦笑したのを覚えている。彼をなくしてから、自分にはもう親友は作れないと思ってきた。サバカンの親友は大人になっても生きている、安堵と寂しさが一度に押し寄せてきた。
ワシは親友を遥か昔に急性白血病で失っている。小学校中学校高校でずっと一緒に過ごしてきた。好きな音楽もスポーツも皆一緒だった。というより、友達の好きなものは皆好きになった。成人して、自分と同じ職業についたと聞きそこまで合わせなくてもと苦笑したのを覚えている。彼をなくしてから、自分にはもう親友は作れないと思ってきた。サバカンの親友は大人になっても生きている、安堵と寂しさが一度に押し寄せてきた。
