コメがない ― 2024年08月11日

全国でコメ不足が深刻化していると2か月前から報道されていたので、先月地元のスーパーを見て回ったところ値段は上昇気味だが不足気味という兆候はなかった。ところが一昨日の南海トラフ大地震注意報をうけた翌日、家人が地元スーパーの飲料水やコメが売り切れだったとおびえた顔で帰ってきた。飲料水の買い占めは理解できるがコメなど買い占めても被災地は電力もガスも暫く供給されない中でどうやって米を炊く気なのかと思いながら疑心暗鬼で老人はあまり行かないドラッグストアを覗くと、飲料水は売り切れていたがコメは残っていた。ドラッグストアの方が割高だし、自分と同じように考えるの客層なのだろう。テレビでは自治体が過度な買いだめは控えるよう冷静な対応を呼びかけているが、映像にはスーパーのコメの棚の半分ほどが空で「入荷状況が不安定なため、品薄や欠品が発生」とおわびの紙が貼ってあるシーンを映し出していた。ホームセンターで9日朝から水やカセットコンロ、非常用トイレなどを買い求める客が多く来店し防災関連商品を求める映像も放映していた。
これは明らかにテレビ漬けの老人を中心とした情弱視聴者を対象にしたメディアと小売りの炎上商法だ。コメ不足は報じられていたが、もうそろそろ新米の入荷が期待できるし今年の収穫は例年並みなので月末までには不足は解消される。しかし、その情報は南海トラフ大地震報道に上書きされてしまった。近所の老人家族は腰を曲げながら朝早くスーパーのコメ売り場に殺到したのだろう。昼からスーパーを訪れた買い物客らは空の米棚を目の当たりにして家人のような不安を抱き、不安は地域全体に口づてに伝搬されていく。絵に描いたような情弱老人発のパニックだ。とは言いながらAmazonの非常用トイレセットがまだ届かないと何度も玄関口を確認する自分がいる。人のことは誹れぬ。
これは明らかにテレビ漬けの老人を中心とした情弱視聴者を対象にしたメディアと小売りの炎上商法だ。コメ不足は報じられていたが、もうそろそろ新米の入荷が期待できるし今年の収穫は例年並みなので月末までには不足は解消される。しかし、その情報は南海トラフ大地震報道に上書きされてしまった。近所の老人家族は腰を曲げながら朝早くスーパーのコメ売り場に殺到したのだろう。昼からスーパーを訪れた買い物客らは空の米棚を目の当たりにして家人のような不安を抱き、不安は地域全体に口づてに伝搬されていく。絵に描いたような情弱老人発のパニックだ。とは言いながらAmazonの非常用トイレセットがまだ届かないと何度も玄関口を確認する自分がいる。人のことは誹れぬ。