丘の上の本屋さん ― 2024年12月02日
イタリア中部の石造りの美しい村で、小さな古書店を営むリベロ爺さん。ある日、店先に移民の少年が姿を見せる。本は好きだけど買う金がないと知ったリベロ爺さんは、マンガを手始めに、店にある古今東西の書物を無料で次々と貸し与える。西アフリカの国ブルキナファソ出身の少年エシエンは、読書やリベロとの会話を通じ話は進んでいく。リベロ爺さんと関わる隣のカフェで働く青年ニコラや店に訪れる様々なお客とへの爺さんの対応にいちいち頷かされる。リベロ爺さんから手渡された本「ピノッキオの冒険」から「星の王子さま」「白鯨」「ドン・キホーテ」を読んでいくエシエンは、一冊読むごとに様々な気付きを手に入れていく。
体調の思わしくないリベロ爺さんが医師になりたいと言うエシエンにアフリカを救ったシュヴァイツァー伝記を読めと手渡し、面白くはないがと最後に手渡した一冊「世界人権宣言」。移民のエシエンにとって、これから生きていく人生の中で幾度もぶつかるで有ろう壁を乗り越えるための一冊を手渡すリベロ爺さんの気持ちが伝わってくる。石畳の歩道、レンガを積み上げた壁、明るい日差しと爽やかな風、何気なく隣人を気遣う優しさ。ここで暮らして行けたら幸せだろうと涙が出てしまった。
体調の思わしくないリベロ爺さんが医師になりたいと言うエシエンにアフリカを救ったシュヴァイツァー伝記を読めと手渡し、面白くはないがと最後に手渡した一冊「世界人権宣言」。移民のエシエンにとって、これから生きていく人生の中で幾度もぶつかるで有ろう壁を乗り越えるための一冊を手渡すリベロ爺さんの気持ちが伝わってくる。石畳の歩道、レンガを積み上げた壁、明るい日差しと爽やかな風、何気なく隣人を気遣う優しさ。ここで暮らして行けたら幸せだろうと涙が出てしまった。