酸ヶ湯温泉vs奥入瀬渓流2025年07月11日

酸ヶ湯温泉vs奥入瀬渓流
昨日。青森港のすぐそばにある「ねぶたの家 ワ・ラッセ」に寄った。名前の由来は「輪」+「ラッセ」(ねぶた踊りのかけ声)らしいけど、青森弁で「出せ」が「ラッセ」と訛る。「ろうそく出せや〜祭り盛り上げろや〜」が意味らしい。ねぶたの起源は、平安時代の朝廷が東北征服の一環で京都の七夕や灯籠流しを広めた事が始まりという。光や火で穢れを祓う事と、眠気を払う農民の眠り流し呪いとを融合し発展させてきたらしい。ねぶたの語源も「眠蓋」なんて説もあるけど、証拠はない。中央文化を地方に浸透させ人心を掌握する一種のソフト侵略とも言えるかも。でも、どっこい宇宙人DNAの東北人は「都のつまんねぇ呪い提灯なんか糞だべ。俺らは宇宙人だからビカビカ光らせんべ!」って言ったかどうかは知らんけど、都の文化と宇宙(地方)文化の融合がねぶたの真骨頂なら面白い。館内では、ハネトの踊りとか太鼓、チャンギリ(摺鉦)を演奏させてくれた。チョロっと参加するだけで祭り気分味わえて悪くない。

今日は奥入瀬渓流までドライブ&散歩。弘前の今朝は快晴。岩木山がドーン、八甲田も遠目にクッキリ。昨日は蒸し暑かったのに夜からいきなり涼しくなって、朝9時で23度。車のエアコン切って窓全開で気持ちいい。東北の夏はやっぱ涼しいもんだなぁと感心しつつ標高を上げていく。国道394号は「湯煙ライン」と呼ばれてて、酸ヶ湯のヒバ千人風呂とか足元湧出の蔦温泉、白濁の猿倉温泉と温泉マニアのオールスター共演。でも標高800m越えたとこで天気が豹変、前見えんほどのガス&時雨。気温は13度。下界と10度も違うわけで車のエアコンもいつの間にか暖房に変わっていた。生憎の曇天で、奥入瀬の水流は光が弱くて本気出せないと言い、晴れてたらマジ美しいからと渓流の岩がぼやく。「曇りってわかってたら酸ヶ湯で千人風呂入ったんだけどな」と返しておいた。

石ヶ戸休憩所に車を停め、石ヶ戸から阿修羅の流れ、雲井の滝まで往復1時間。正直、大したことはない。ただの渓流だ。沢登りしてた自分には普通すぎる。結局、奥入瀬はCMや観光パンフに使いまくってブランド化した勝利だろう。韓国や中国の家族連れもウジャウジャ来てるけど、彼らも「ブランド」を買いに来ているだけだろう。まぁ自分もブランドに釣られてんだけど、奥入瀬に着いて即座に思い直して酸ヶ湯温泉に軍配を上げたので、温泉軍団には許しを乞いたい。源泉掛け流しも温泉の良し悪しを決めるブランド力だけど、昨日と今日浸かったスーパー銭湯風の源泉掛け流し温泉は、直堀の温泉か問題が解決しない。確かに温泉効能書が保健所のハンコを押して脱衣場に掲げてあるのだけど、よく見ると貯蔵式とか書いてある。掛け流しというからには湧き出しでなくてはならない。この疑惑を是非解決したい。それはさておき、青森だけかもしれぬが入浴料が安い。秋田乳頭温泉等700円に対し、青森の津軽おのえ温泉もカランコロン温泉も450円。洗い場にはシャンプーも石鹸も置いてないが250円お得だ。だが、スーパー銭湯慣れした都会者はがらんとした洗い場の前で狼狽えてしまう。そもそも銭湯というものは自分でオケも手拭いも石鹸も持参するのが当たり前だった。いつの間にか「スーパー」旋風で手ぶら入浴が多数派を占めることになった。ただ問題はそこじゃない。直堀り湧き出し掛け流し問題なのだ。どうでもいいこと程ずっと気になる。

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