亀山社中2022年11月30日

楽しみにしていた軍艦島上陸ツアーが、時化のため中止と前日にメールが届いた。知床でも時化で2日続けて断られている。よほど観光船に嫌われているらしい。ダメ元で明日の予約をしたがあまり期待はできない。今日も夕方過ぎから風が強くて冷たい。大陸の強い高気圧があって冷気が北風に乗って九州まで届けられている。今日は、お手軽バスはやめて、長崎の街を足で稼ぐことにした。幕末維新の長崎といえば海援隊の坂本龍馬だ。龍馬の長崎での足跡を辿って亀山社中をゴールに長崎の坂を歩いた。長崎は坂の街とは言うが、崖に家を作って家々を結ぶのは坂道というより上下をつなぐ階段だ。斜面を削って石垣で固め上へ上へと家を作ったのだろう。崖にへばりつき坂道がなく細い階段しか通行手段がない家は放棄されている物が少なくない。

喘ぎながらたどり着いた亀山社中は小さな家屋だった。こんなところで幕末の獅子たちは新しい世界を作ろうとしてたのだ。龍馬は商品と情報の流通革命を目指していたところが凄い。その夢を引き継いだのは同じ土佐藩脱藩武士の岩崎弥太郎だが、派手な長州薩摩を斜めに見ながら龍馬の考えをよく理解してたのではないかと思う。西郷は経済に弱かった故に維新の風には乗れなかったのだろう。今日は1万7千歩も坂道を歩いたので、この影響は明後日に出るはずだ。
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