ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE2023年07月27日

蛍池の通院待ちで行く映画館は、伊丹のTOHOかエキスポシティーの109シネマだ。今回はミッション:インポッシブルの109シネマの4DXの時間が待ち時間帯と合う。4DXは吹き替えしかないのと1000円も高いのが気に入らないが、座席が揺れるのが楽しいから許す。デッドレコニングとは天体観測に頼らない航行つまり行き当たりばったりという意味も含んでいるのだろう。還暦のトム・クルーズが、エアポートや列車の屋根を全力疾走、ローマの石畳道をドリフトドライブでぶっ飛ばし、ノルウェーの断崖絶壁からバイクで宙を舞う。彼のプロ意識には本当に頭が下がる。高度に進化した人工知能がテーマだが、撮影開始の前に脚本ができていたことを思えば、ChatGPTや画像生成AIの登場を先取りした作品だ。

さらに、トム・クルーズの来日が、AIの活用に関する規制作りなどを求めた全米俳優組合のストライキの影響で中止になったのも何かのめぐりあわせだ。AIの映画への応用が進めば、よりリアルにCG描画された人気俳優の顔に挿げ替えたデジタルキャラクターが超絶スタントを難なくこなせるようになる。トム・クルーズの体を張ったアクションはこの流れへのアンチテーゼとも受け止められる。パートⅡが楽しみだ。
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