馴化 ― 2024年07月07日
以前なら旅に出て2カ月もすると無性に新たな旅に出たくなったのに、最近はちらちらと旅行のWEBサーフィンはするのものの、旅に出かけたいという強い衝動が起こらない。サンデー毎日の生活にもうんざりしている。気に行った動画やドラマを見ていても長続きしない。完全無職になって2年が過ぎたが、この繰り返しのパターンに厭きてしまったのかもしれない。これを心理学では馴化と言う。神経科学者のタリ・シャロットらの、馴化をテーマにした新著『Look Again: The Power of Noticing What Was Always There』(もう一度見てみよう:いつもそばにあったものに気づく力)に詳しい。快適な家や新しい人間関係など、過去に喜びをもたらしてくれたものに反応しなくなり、嫌悪感を覚えていたものにも反応しなくなる。これは、人の進化の原動力でもあるらしい。常にあるものから受ける刺激の減少は、新しい興味を生み出す効果がある。馴化は生存の観点からも有用で、人が慣れてしまう生き物でなかったら、まだ洞窟の中で暮らしていたかもしれないという。感情は思考よりも早く馴化する傾向があるそうで、どんなにお気に入りでも深く愛していても対象に変化がなければ通常2年で最初の感情に戻る。情熱や恋愛感情がやがて色褪せてしまうのは馴化が原因だという。
「脱馴化」には2つの方法がある。1つは、どんなに短くても一定期間だけ普段の環境から離れ、またその環境に戻ることだ。フーテンの旅はそういう意味で良い役割をしているのだが、繰り返すと旅行したい気持ちに馴化が生じているのか。2つ目の方法は、日常に変化をつける場所を変える、違うタイプの人と友だちになる、様々なプロジェクトに取り組む、仕事以外で新しい習い事をする、新しいスキルを身につけるなどだ。研究会の事務局担当はこれに当てはまるが、これも3年経過している。今必要なのは、新しい趣味や交友関係など、少し変えてみる事なんだろう。ただ、自分から変えるにはそれなりのきっかけや馬力がいる。それが面倒で、さらに馴化が進行するという悪循環がなかなか断ち切れない。
「脱馴化」には2つの方法がある。1つは、どんなに短くても一定期間だけ普段の環境から離れ、またその環境に戻ることだ。フーテンの旅はそういう意味で良い役割をしているのだが、繰り返すと旅行したい気持ちに馴化が生じているのか。2つ目の方法は、日常に変化をつける場所を変える、違うタイプの人と友だちになる、様々なプロジェクトに取り組む、仕事以外で新しい習い事をする、新しいスキルを身につけるなどだ。研究会の事務局担当はこれに当てはまるが、これも3年経過している。今必要なのは、新しい趣味や交友関係など、少し変えてみる事なんだろう。ただ、自分から変えるにはそれなりのきっかけや馬力がいる。それが面倒で、さらに馴化が進行するという悪循環がなかなか断ち切れない。