メリークリスマス!2024年12月26日

メリークリスマス!
トランプ次期米大統領は25日、妻と「メリークリスマス!」と投稿し、キリスト降誕を祝う表現の復活を示唆した。宗教多様性を尊重する風潮が広がる中での発信は、保守層、特にキリスト教右派の支持を固める狙いがあるとみられる。トランプ氏は1期目在任中にも「クリスマスという言葉を使わない風潮」を批判し、「再びメリークリスマスと言おう」と訴えていた。米国では近年、多様性を重んじる民主党支持者が多い州を中心に「ハッピーホリデー」など中立的表現が普及しているが、トランプ氏は2期目も保守的な主張を続けるだろうという。1960年代アメリカでは公立学校での祈りや聖書の朗読が最高裁判所によって違憲とされ公共空間で特定の宗教を推進することへの制限が強まった。この影響で、「Merry Christmas」がキリスト教特有の挨拶として意識されるようになり、より包括的な表現「Happy Holidays」を使う動きが始まったという。ハッピーホリデーは、人種や性別、性的嗜好、身体障害に関わる用語から差別をなくそうという最初の動きともいえる。その後「インディアン」を「ネイティブアメリカン」、「黒人」を「アフリカ系アメリカ人」、「ビジネスマン」を「ビジネスパーソン」等と変えられてきたわけだ。

ジャパニーズをイエローと言われれば良い気持ちはしないので、後者の意味は理解できるものもあるがクリスマスは宗教というよりすでに文化であり、先の最高裁判決も公教育で祈りや聖書の押しつけを禁止しただけで文化までを否定したものではない。文化や生活の中にまでごり押しで公平性を持ち込むと今度はその反発が強くなる。しかも、ハッピーハローウィンは民族色も宗教色もありありだが平気で使われており、ポリコレもいいかげんなものだ。ハロウィンの起源は、ケルト人が祝った「サウィン祭 」で火を焚いたり、仮装をして悪霊を追い払う儀式だ。そして、カトリック教会が11月1日を「諸聖人の日(All Saints' Day)」に定め、その前夜が「All Hallows’ Eve(ハロウズ・イヴ)」となりこれが「Halloween」という名前の由来だ。こうして文化の起源をさかのぼれば宗教色や民族色はぬぐえない。わが国は宗教にも民族にも寛容だと言われるが、歴史的に見ればそんなことはない。秀吉も家康もキリスト教者を大弾圧した。要するに時の勢力を脅かすものは弾圧されるのだ。ポリコレは左巻き勢力維持のための言葉狩りだと言えば、ポリコレ違反だと弾圧されるのだろう。
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