葛飾応為 ― 2023年04月15日
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江戸の天才絵師・葛飾北斎の三女として生まれたお栄=葛飾応為は、父であり師である北斎のもとに嫁ぎ先から戻ってきた。そこから「超えられぬ高き壁・北斎」の絵の手伝いが始まる。絵に魅入られた北斎という男を尊敬し、影で支える絵師として働き続けるお栄。そして北斎の代表作である「富嶽三十六景」が完成した時にも、そばにはお栄がいた。父が高齢となり、思うがままに筆を動かせなくなってからも、お栄は父の「影」として北斎の絵を描き続ける。北斎は眩しい光、自分はその影でいい。そうしてお栄は絵を描き続ける。眩(くらら)〜北斎の娘〜は良いドラマだった。宮崎あおいがまぶしい。
芸術などと言う言葉は当時はなかっただろうが、まさに芸術一家。父を越えたいが越えられないお栄の葛藤が良く描かれている。中風になった父を再生させ、最後まで北斎を絵師として全うさせたお栄。光と影を追い続ける葛飾応為の生きざまが伝わってきた。
芸術などと言う言葉は当時はなかっただろうが、まさに芸術一家。父を越えたいが越えられないお栄の葛藤が良く描かれている。中風になった父を再生させ、最後まで北斎を絵師として全うさせたお栄。光と影を追い続ける葛飾応為の生きざまが伝わってきた。