然う然う

ＪＡＸＡは今日の記者会見で、スリムが目標地点から約５５メートルの位置に着陸し高精度な「ピンポイント着陸」に世界で初めて成功したと発表。ただ、降下途中にエンジンが破損し姿勢が乱れ、「倒立状態」で着地したといい、タカラトミーらと共同開発したSORA-QのSLIM倒立映像を公開した。着陸地点上空５０ｍで2基あるうちの１基のエンジンがおそらく外的要因で破損したという。外的要因と言えば、隕石の衝突くらいしか考えられないがあまりにも確率の低い事象なのでJAXAは考えられる要因を明かさなかった。

JAXA所長の点数は当初60点で及第すれすれを発表した。今回はカメラも動きSORA-Qなど小型探査機二つの活動も成功しているので改めて点数を記者が問うと、着陸機のカメラ撮影1点、小型探査機二つのミッション成功2点を加味して63点だと応えた。えらく低めの採点だという意見もあるが、JAXAは一貫してこのエンジントラブルに悩まされ続けている。、飛行機でいえばコックピットシステムやスタッフは優秀だが、着陸に関わるエンジンや車輪がちゃんと動かなくて胴体着陸だというわけだ。今回は胴体破損の事故はないが、これでは安心して次のフライトができないということだろう。送られてきたデータはまだ解析中のものが多いので新しい報告を待ちたい。