あぶない刑事 ― 2024年05月30日

東宝名画座のお試し期間のサブスク期日を忘れていてもう1カ月延長になってしまった。黒澤シリーズは飽きてしまったので、80年代流行った刑事シリーズを観ている。武田鉄矢の「刑事物語」は懐かしい夜汽車と拓郎の歌が流れていた。この時代の映画はなぜかおっぱい丸出しの風俗のお姉ちゃんを摘発するシーンが出てくる。武田鉄矢のカンフー風ハンガー戦法は面白く木のハンガーが懐かしい。5本全作を観てしまったので、刑事ものに触発されて東宝ではないが舘ひろしの「あぶない刑事」を見始めた。どこかで、舘ひろしが3行以上のセリフは憶えられなかったというのを思い出したからだ。確かに武田鉄矢はだらだらと理屈を並べたセリフが多いが、舘ひろしは1行程度も続けて喋らない。役者はセリフじゃないと演技の師匠が言ったとか。確かに刑事ものは波止場を刑事が歩いてくるだけでわくわくする役者の空気感というものがある。
刑事物語もあぶない刑事も破天荒な刑事のおかげで上司が苦労する。上司は失敗の度にバカ間抜けと部下を罵り、今度やったら首だと捨て台詞を吐いて新聞を広げるが、引き出しの中の上司の辞表がワンカット入る。そんな上司はいなかったろうが、刑事だけでなく過酷な現場で働く職員の憧れた上司像だったのかもしれない。パワハラセクハラモラハラなんでもありの80年代映画は単純でいい。自分がその時代を生きたからかもしれないが、人情や仁義でバランスをとっているのでそれほど不適切には感じない。感じないことが問題なのだと言われても、個人の感想までに立ち入る人もどうかと思ったりするのは歳のせいか。
刑事物語もあぶない刑事も破天荒な刑事のおかげで上司が苦労する。上司は失敗の度にバカ間抜けと部下を罵り、今度やったら首だと捨て台詞を吐いて新聞を広げるが、引き出しの中の上司の辞表がワンカット入る。そんな上司はいなかったろうが、刑事だけでなく過酷な現場で働く職員の憧れた上司像だったのかもしれない。パワハラセクハラモラハラなんでもありの80年代映画は単純でいい。自分がその時代を生きたからかもしれないが、人情や仁義でバランスをとっているのでそれほど不適切には感じない。感じないことが問題なのだと言われても、個人の感想までに立ち入る人もどうかと思ったりするのは歳のせいか。