コメパニック20日目2024年08月28日

坂本農林水産相
スーパーのコメ棚は未だに空っぽのままだ。もう20日が経過したが「入荷しません」との張り紙が色褪せてきている。大阪府の吉村知事がコメの品薄に対応するため、政府に備蓄米の早期流通を要請したが、坂本農林水産相は慎重な対応を求めた。坂本氏は、備蓄米の放出が民間流通に影響を与える可能性があるため、慎重に考えるべきだと述べた。また、コメの品薄の原因として、南海トラフ地震臨時情報や地震・台風後の買い込み需要、輸送業者のお盆休みによる物流の停滞が挙げられた。しかし、8月中に新米の流通が始まり、9月には本格的に供給が増えるため、品薄状況は順次回復するとの見通しを示した。会見動画を見ると、記者のスーパーにコメがないという質問に坂本農林水産相は終始ペーパーを読み続けていた。備蓄米を出すのは余程のことがない限りというが、1か月近くもコメが買えない状況は余程のことではないということか。コメがないのは消費者のパニック買いのためだというが、パニックを抑え込むのが政府や政治家の役割だ。おそらく農水相は官僚の書いた紙をそのまま読んだだけだろうが、政治家の発言としては落第だ。

「買いだめするな」という政治家の発言で集団パニックが収まるならそれはパニックではない。「都市圏に限り備蓄米をスーパーに放出する」と言えばパニックは一気に収まるだろう。たとえ放出量が実際には少量でも権力的発言には大きな影響力がある。吉村知事の言うことを、備蓄米の放出には精米や輸送に時間がかかる仕組みを知らぬ素人発言と揶揄する人もいるが、流通に問題がないのなら農水相の放出発言だけで大きく事態は変わるだろう。仮にそれで問題が生じても岸田政権の寿命はあと1か月もないので政権ダメージは少なく今後のパニック抑止にもなる。危機管理能力とは0.5%の確率で起こる地震予報を出すことではない。今起こっている被害を最小限に食い止める政治能力のことだ。しかし、中国に領空侵犯されても日本人が拉致されても日中友好だと雁首揃えて訪中する政治家と、会話のパイプが必要だと訳知り顔で解説するメディアでは望むべくもない。

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