コメパニック30日目2024年09月08日

2キロ1200円
先日の閣議後の会見で「いつからスーパーにコメが並ぶのか」と質問された坂本哲志農林水産相は、「昨日、スーパーに行ってみて、店員さんの話では、『水曜日には入る予定』ということを言っておられました。早晩この米不足状態は解消すると思っています」と呑気にも店員情報を発表し、国民の怒りの火に油を注いだ。SNSで拡散されると、たちまち坂本大臣に批判が殺到。「物価高が家計を苦しめる中、米すら買えない状況になっても他人事の大臣。利権ばかり見て国民生活を顧みない政治は許されない」とは立民の小沢議員のポスト。危機感をもった農水省はYoutubeで新米刈り取りの動画を出すなど“鎮火”に奔走しているらしい。全国の情報が把握できる大臣が、一店舗の店員の情報をもって見通しを語るのを聞くにつけ、安定供給に関してやる気がないのが透けて見える。先週たまたまイオンの大型店で2㎏の米袋が申し訳なさそうに10袋程並んでいた。昨年産のコシヒカリが1200円だった。いつも買う5㎏袋があるとすれば3000円になる。1000円は値上がりしているなと思った。

なるほど、そういうことかと呟いて帰ってきた。政府がかたくなに備蓄米放出を言わないのはコメ価格の下落憂慮などではなく価格を吊り上げたいわけだ。昨日近所の店にもやっと新米が置かれるようになったが、5kgが3500円以上だったが売れた様子はなかった。買い占めに走った家庭は当分コメの需要がないのと高額すぎるからだ。物価は需要と供給で価格が決まる。価格を上げても需要がなく供給が続けば暴落していく。つい最近、鳥インフル騒ぎで卵価格が300円超えに跳ね上がったが、輸入供給もあり卵がだぶつきはじめ今は200円を割っている。結局、商品は安定的な供給をしない限り消費者にも生産者にも良いことはない。備蓄米は災害や不作のためというが、大幅な供給量や価格の変動調整のための備蓄として能動的に使えば血税で作った低温倉庫ももっと役立つはずだ。毎日総裁選で誰が人気かと政策のないくだらぬ報道が続く。在庫があるのにコメの安定供給すらできない政治家なら、誰が総理や大臣になっても大差はない。もっともそんな無能政治家を選んだのは国民だが。

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