素浄瑠璃2024年03月01日

文楽既成者研修発表会若手素浄瑠璃の会を聞きに日本橋の国立文楽劇場に行く。人形浄瑠璃かと勘違いしてチケットを取ったが、幕が開いて素浄瑠璃とわかった。大阪出身なのだから文楽は見ておこうと思い日本橋まで足を延ばした。文楽は、太夫、三味線弾き、人形遣いの3つの役割に分かれており、太夫は物語を語り、三味線弾きは三味線を弾き、人形遣いは人形を動かします。この3つの役割が一体となり、舞台で鍛練された技をぶつけ合い、調和を成しながら物語を進めていく。今回は太夫と三味線だけの会だった。はっきり言って聞いているだけでは英語の映画を聞いているようで逐次翻訳しながら情景を思い浮かべなければならない。歌舞伎もそうなのかもしれないが、人形がない素浄瑠璃ではリスニングが全てとなる。古臭い言葉を現代語訳するのだが、まどろっこしくて仕方がない。

けれども、太夫の熱演には感動した。三味線もBGMというよりは語りのリズムに同調しながら弾き掛け声も出して情景をサポートする。太夫は汗を流し半時間ほどを熱演する姿は観客の胸を打つ。次回は人形浄瑠璃を見たいと思った。

作りたい女と食べたい女2024年03月02日

料理好きの野本さんと食べることが好きな春日さん。女性同士の恋愛を描く人気漫画『作りたい女と食べたい女』をNHKがドラマ化。彼女たちが心を通わせ、ときに支え合い、ときに料理を囲んで楽しい時間を過ごしながら、それぞれが抱える悩みや生きづらさと向き合う筋書き。レズ物語とはせず、料理を中心に描かれるこの作品はほっこりするが、なぜか違和感がある。ゲイのドタバタを描いたテレ朝の「おっさんずラブ-リターンズ-」の方がワシは好きだ。たぶん自分が「おっさん」だったからかもしれないけど、NHKドラマの引っかかるところはちょいちょいLGBT問題を絡ませてくるからかもしれない。レズビアンは差別される故に周囲には明かせないという描き方と、おっさんが好きでたまらんと周囲を巻き込んでいく描き方では後者の方がストレートで共感できる。

それだけ「男性」の方が自由に生きているからだという見方もあろうが、「女性」だって自由に生きているという描き方の方が前向きな感じがする。どちらのドラマも二人で住む家を見つけるという結末に向かっていくが、家族にカミングアウトするのかはっきりしないまま結末を迎える前者と、自分も恋人ができたと浮かれる母親や、同性婚反対の孤老「義父」に気を配る「義理の息子」が描かれる後者。未来の在り方は後者だろうと思ったりする。

ガザ情勢2024年03月03日

国連安全保障理事会は2日、パレスチナ自治区ガザで支援物資を積んだトラックに殺到した住民にイスラエル軍が発砲し、100人以上の死者が出た問題に「深い懸念」を示し、イスラエルに「安全で迅速な人道支援」の確保を要求する報道声明を発表した。パレスチナ問題はフェイクニュースや偏向報道が錯綜して何が本当なのかさっぱりわからない。そもそも、人道支援を行っていた国連組織アンロワがガザ地区ではテロ組織ハマスに指揮権を握られ支援の金品が流れていたとされ、アンロワには支援物資を任せられないという動きが今回の悲劇を生んでいる。しかし日本では、ハマス(ガザ保健省)が発表する報道を鵜吞みにした形で垂れ流してきた。今回の事故の発表もガザ保健省発のものだからハマスが流しているかもしれない。CNNの取材では、イスラエル当局者は「群衆が威嚇するようにイスラエル軍に近づいてきたため」に発砲したと言ったと報道する。

ハマスは群衆の中に紛れ込み群衆を盾にしてテロを行うので、イスラエル軍にすれば区別がつかず近づいてくるものには恐怖を感じるのだろう。ガザ問題の歴史的経過は長く、ユダヤ民族の地をパレスチナ民族が奪った(旧約聖書)ことから始まるらしいがそんな昔の話を持ち出しても埒が明かない。一応国境を引いたのにパレスチナ内に入植して撤退しないイスラエルにも非がある。紛争を利用してハマスやヒズボラの後ろで糸を引くテロ国家の問題も大きい。結局、米国が手を引こうとすると地域紛争が火を噴くというのが、残念ながら今の世界情勢の力関係なのだろう。日本も対岸の火事とは思ってはいられない。

青色免許に格下げ2024年03月04日

免許更新に行く。今回は昨年冬に一時停止違反で3点を食らったので青色免許になるのはしかたないと思っていたが、ゴールド免許の場合軽微な3点以下の違反は青色免許だが5年間の更新になると思っていたら、3年だった。講習も60分と思っていたのが120分だ。つまり、記憶にはないがこの5年間でもう一つ違反をしていたことになるが、とんと思い出せない。多分駐車違反なのだと思うが全く記憶が蘇ってこない。ただ、警察のデータべースにあるものを自分に記憶がないのにクレームをつけても時間の無駄だとあきらめた。

次は、68歳で更新となるが、違反がなくても青色のままだ。ゴールドを取得する可能性は6年後となる。70歳を超えているので、高齢者講習を2時間受けなければならない。ゴールドであっても講習時間は青色と同じとなる。まぁ違反すればさらに2時間講習が必要なので、違反しないに越したことはないのだが。

日産オーラ2024年03月05日

息子の車の修理の代車日産エルグランドとトヨタプリウスに乗り継いできたが、やっと修理が終わり息子に貸していたオーラが戻ってきた。快適だ。エルグランドは重いしプリウスもハイブリッドで加速が悪い。モーターで一気に130馬力を出すオーラーはきびきび動いて気持ちがいい。静粛性もはるかに良いのでカーオーディオも良好だ。こうして短い間に車に乗り継ぐと改めてオーラの良さがわかる。オーラは標準ノートと同じe-POWERシステム(エンジン発電モーター走行)を採用しているが、専用チューニングでトルクが向上し、合流や発進などで力強い加速ができる。 余力のある走りになるので、加速すると気持ちがいいほど伸びる。

ハイブリッドカーはモーター出力が弱いので街中ではもっさりした走りになる。高速ではエンジン走行するのでハイブリッドの方が加速が良いとされるが、普通の走りならオーラで高速加速の不自由を感じたことはない。車が帰ってきたので早速旅の準備を始めた。

和歌山には何がある?2024年03月06日

困った。和歌山のの旅が明日に迫ったのに、11日分のうち6日分しか思いつかない。熊野三山、太子町、白浜、和歌山、高野山。熊野は熊野古道があるがそれとて1日歩けば飽きる。高野山は二日分くらい見どころはあるけどそれでもあと三日分が思いつかない。龍神温泉?十津川温泉どこも似たようなもんで山の中だ。海をぼんやり三日ほど眺めるのも良いかと思うが、多分ワシの性分では飽きるだろう。

和歌山は何もないと言ったら失礼だが、立ち寄るべきところがあまりない。るるぶを読んでも食い物ばかりでつまらない。しかたがないから空撮と焚火で時間をつぶそうか、タブレットは持っていくのだから読書もできる。なんだかこんなにしょぼい旅計画は初めてだが、本来の旅の目的に戻れて良かったのかもしれない。宿はあと七日分空白のままだ。

湯峯温泉2024年03月07日

朝からバタバタと旅の準備をして10時過ぎに出発した。今日は熊野本宮まで行く4時間ほどの道のりだ。200キロほどを走る。昔国道168号線は狭くて離合も大変だった記憶がある。十津川温泉までが果てしなく遠く感じた記憶がある。走ってみると30年経ったのだから当たり前だがトンネルができ道路は拡幅され、スイスイと来ることができた。途中、樫原のコーナンに寄ってキャンプ用の薪とバーナー用のボンベを買った。

湯峯温泉は小さな村だ。谷間に温泉が湧き出し、数軒の温泉宿で成り立っている村だ。J-Hoppers Kumano Yunomine は外人向けのゲストハウスだ。京都の大学からきたバイトくんが英語で切り盛りしている。今日は30人満室だという。宿泊客の中国人のジオ君も田辺からここまで歩いてきたという。外人は皆熊野古道を踏破する人が多い。ワシは明日、本宮に車を置いて、バスで発信門王子まで行って本宮に戻ってくるなんちゃって中辺路だ。2時間半ほどの道らしいが、これで十分だ。

中辺路2024年03月08日

熊野本宮から路線バスに乗って中辺路の発心門王子に行く。バスでは15分の場所だが歩くと3時間かかるらしい。乗客は二人。降りて本宮に向かい始めるともう誰もいない。集落から出てくる人影もない。まさに一人旅。中間点の伏拝王子までポカポカ日差しで汗をかく。風も心地よい。ここからは大斎原の大鳥居が小さく見える。昔は川の中洲に本宮があったそうで、これを大斎原といいここから巡礼者は伏して拝んだのでこの名がつく。大斎原は明治に水害で消失し今の場所に移転したそうだ。

本宮まで1万6千歩だった。もう今日は歩かないぞと思っていた。場所を変えて速玉大社は新宮にある。ここで終わろうかと地図を見ると神々が降臨した神倉神社を残していた。石段は崖のような石段で降りるには自信がない。喘ぎながら登り詰めると岩の下に支えるように神社があり、太平洋まで見える高台だ。確かに神々が降臨しそうな風景だ。明日は串本のロケット打ち上げで道が混むという。昼までは反対側の瀞峡の川巡りなので影響がないが、午後の那智の滝方面が打ち上げは終わっているはずだがどうだろう。串本大島のキャンプ場まで辿り着けるだろうか。

キャンプ2024年03月09日

今日は朝から瀞峡巡り日中は暖かいが川面はさすがに寒い。1時間ほど瀞峡を巡った。瀞峡カフェを再開したと何かで知ったが、元ホテルの横の吊り橋が増水で流されており、あんな高いところまで増水するのかと驚いた。それを見た後はもう寒くて早く帰りたかった。船着場に着くと、ちょうど11時だったので、串本のロケットが打ち上げライブを観た。残念ながら強風のためロケットの打ち上げは中止された。何千と小さな街に集まったのに、残念なことだ。それから那智の滝に行き、今日もまた恐ろしいほど階段を登って那智の本宮まで上がった。今日は腿が痛くてこれ以上歩けない。

串本大島のリゾートキャンプ場について驚いた。なんと海に向かった露天風呂が用意されている。600円で入れとても快適だ。まきをコーナンで買ったが、2箱2時間で燃え尽きた。明日もキャンプだ。鯨館に行ってドローンをあげてキャンプ場に行く。その前に朝風呂に入ろう。

鯨博物館2024年03月10日

串本キャンプ場で朝風呂に入って気持ちよく出発。このキャンプ場は口コミナンバー1だけあって素晴らしいキャンプ場だ。海金剛で素晴らしい景色を空撮しようとしたが、バッテリー容量が足らずドローンが離陸してくれなかった。1ヶ月も放置しておくと自然放電してしまうのだ。車内で充電しておけばよかったと悔やむ。今日の予定は連チャンキャンンプなので太地に戻って鯨博物館を見学。イルカショウはどこでも観れるが鯨ショウは初めてだ。でかいのでジャンプも迫力満点だ。

太地町は以前環境団体からイルカ漁で告発映画が発表された。土地が違えば食べ物も違うし文化も異なる。多様性を叫ぶ輩に限って自分の価値観に合わぬものは排除する。海豚と豚と差別するなと言いたい。もう一度本州最南端クレ崎に行きドローンを上げた。良い動画が撮れていれば良いが。今日のキャンプ場はやたら風が強い。明日はどこへ行こうか?
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