作りたい女と食べたい女2024年03月02日

料理好きの野本さんと食べることが好きな春日さん。女性同士の恋愛を描く人気漫画『作りたい女と食べたい女』をNHKがドラマ化。彼女たちが心を通わせ、ときに支え合い、ときに料理を囲んで楽しい時間を過ごしながら、それぞれが抱える悩みや生きづらさと向き合う筋書き。レズ物語とはせず、料理を中心に描かれるこの作品はほっこりするが、なぜか違和感がある。ゲイのドタバタを描いたテレ朝の「おっさんずラブ-リターンズ-」の方がワシは好きだ。たぶん自分が「おっさん」だったからかもしれないけど、NHKドラマの引っかかるところはちょいちょいLGBT問題を絡ませてくるからかもしれない。レズビアンは差別される故に周囲には明かせないという描き方と、おっさんが好きでたまらんと周囲を巻き込んでいく描き方では後者の方がストレートで共感できる。

それだけ「男性」の方が自由に生きているからだという見方もあろうが、「女性」だって自由に生きているという描き方の方が前向きな感じがする。どちらのドラマも二人で住む家を見つけるという結末に向かっていくが、家族にカミングアウトするのかはっきりしないまま結末を迎える前者と、自分も恋人ができたと浮かれる母親や、同性婚反対の孤老「義父」に気を配る「義理の息子」が描かれる後者。未来の在り方は後者だろうと思ったりする。

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