ヒズボラのポケベル一斉爆発2024年09月18日

ポケベル
レバノンの首都ベイルートなどで、シーア派組織ヒズボラのメンバーが使用していたポケットベルが相次いで爆発した。レバノン国営通信によると、9人が死亡し、約2800人が負傷している。ヒズボラは、この爆発がイスラエルの攻撃によるものであるとし、報復攻撃の可能性も懸念される。死者の中には8歳の少女も含まれ、約200人が重傷を負っている。ヒズボラは関係者2人が死亡したことを発表し、イランの駐レバノン大使も軽傷を負った。シリアでも同様の爆発が起き、14人が負傷したと報告されている。爆発は午後3時半ごろに発生し、ヒズボラはイスラエルに全責任があると主張しているが、イスラエル側は関与を否定しているという。ポケットベルにリチウムイオン電池を利用していたなら、急激な過放電が原因の発火爆発だと思う。一斉爆発だというから、ポケットベル回路に悪意で組み込まれた過放電誘発プログラムを、特定符号の一斉送信によって作動させたのかもしれない。ポケットベルの電池容量は小さいが、爆薬を混入させれば威力は増す。小さな爆発なので殺傷力は限定的だが、胸ポケットなら死に至ることもあるし、腰に携帯したなら小さな子供の頭の高さで爆発する。

ヒズボラのテロリストたちがポケベルを持つのはスマホだと位置情報がハッキングされるからだという。幹部が何人も位置を特定されてミサイル攻撃などで暗殺されている教訓から通信はできるが位置情報機能のないポケベルに変更したという。対象はテロリストだが近くにいる人も巻き込む可能性はあるので無差別攻撃だと非難されるのは無理もない。ヒズボラはイスラエルの諜報機関モサドの仕業だというが、自分たちで購入したポケベルが爆発しているので確証はない。しかし、リチウムイオン電池を搭載したスマホやPCなどバックドアプログラムが作動するものなら購入後に過放電プログラムを感染させることも可能かもしれない。インターネットを通じて世界同時多発テロの可能性も示したことになる。恐ろしい社会になっていることを示した事件でもある。

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