マイナ免許証2024年09月22日

警察庁は来年3月24日からマイナンバーカードと運転免許証を一体化させた「マイナ免許証」を導入する。マイナンバーカードのICチップには、免許の種類、有効期限、条件、顔写真などの情報が記録される。希望者には、従来の免許証も引き続き発行される。免許保有者は、①現行の免許証のみ②マイナ免許証のみ③両方持つ、の3つのパターンに分かれることになる。マイナ免許証のみで運転が可能で、警察官は端末で免許情報を確認する仕組みである。手数料は、現行の免許証が2850円、マイナ免許証が2100円、両方持つ場合は2950円となる。氏名や住所変更は「ワンストップ」で可能になり、優良運転者など一部のドライバーは免許更新時にオンライン講習の受講が可能だ。Androidスマホではすでにマイナカードは搭載できる。iPhoneへのマイナンバーカード機能の搭載は、来年6月頃に予定され、Apple Walletを通じてマイナンバーカードの情報を利用できるようになる。マイナカードは保管し携帯で対応するスタイルが最も便利だ。自分のスマホはiPhoneだし、免許更新はまだ3年先なので、一通りのトラブルが修正された頃だろう。その時はマイナ免許証発行のみの選択となろう。

巷に心配されている内容は情報技術の現状を良く知らない人たちの心配と言える。マイナ免許証を紛失すると、再発行までの間は運転ができなくなるという心配は、現在の運転免許証制度も同じだ。また、マイナカードに多くの個人情報が集約されるので情報漏洩や不正利用のリスクが高まるというお馴染みの不安があるが、ATMカードやクレジットカードよりマイナカードの顔認証システムの方がセキュリティー度は高い。マイナ免許証の発行や再発行、免許提示現場で、専用端末の普及が十分に進まない場合、現場での混乱が予想されるというが、どんなシステムでも最初は不具合があるものだ。しかも免許更新は一気にされるものでもないし、マイナ免許証の普及具合を見ながら少しづつ登録数は増えていく。ちなみに現在の免許証を確認する現場でも通信端末で免許証チップから顔写真と免許ナンバーを読み取って本部の免許サーバーを照会している。確認システムとしては何も変わらないのだが、その仕組みを知らない人にとっては突然新しい仕組みに変わると誤解されているだけのことだ。ただ、マイナカードの顔写真更新と免許更新の時期は違うので、免許試験場での顔写真がマイナカードに使えるようにしてもらえると免許保持者はマイナカードの自撮りの手間が省けるので強く要望したい。

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